女帝誕生　その気配

2025年10月24日 高野育郎 - グループアム代表 -
元宰相暗殺申。
選挙応援の街頭演説中に元宰相が狙撃され絶命した。
この報道により島国は大きく動揺した。
時の政権与党の不自由独裁党と暗明党の意を表明。
不自由独裁党の党首岸団増税宰相はニヤ付いた顔で記者会見を行い顰蹙をかった。
元々，宰相をやりたい理由が人事を握りたいことだけ。
元宰相が暗殺されたことで重しがなくなるとああいう表情になったのであろう。

ここからの島国の混乱は目を覆うばかりであった。
特に元宰相の派閥に対する粛正は凄まじく政治資金法を盾に役職解任、当務停止などの処分、さらに選挙公認の取り消し、離党勧告など徹底した懲罰。
マスコミと同調して元宰相の派閥解消、勢力削減を謀った。

岸団増税といえば自らの派閥だけは温存しキングメーカーとしての力を維持することを計った。
与党をなす議員と言えば元首相派閥を除けば政治資金法の規制を受けることなく法律の二重基準によって利権漁りに奔走する日々。
クリーンなイメージであった暗明党も政府金融機関の口利きで逮捕者を出す始末。
党首も元宰相派閥が追求された記載もれを厚顔無恥にもミスでしたの弁明。
そんな岸団増税政権がいつまでも続く訳もなく次に宰相となる石馬化政権と移行することとなる。

その際，とうとう与党の不自由独裁党は，その名の通り民主主義政治そのものの否定に走り，民意を無視して石馬化を宰相として選出してしまう。
国にとって役に立つなら、それはそれで結構であるが残念ながら自己顕示欲と粘着質の御仁は始末に困る。
宰相になり成し遂げたいことがあるわけでもなく、ただ宰相になりたいだけ。
一日でも長く宰相の地位にいたい。
地位に連綿とし，しがみつく姿は島国の美徳とはかけ離れ，ただただ醜くおぞましいものであった。

最後は総裁選挙の前倒しによって事実上のリコールに追い込まれた。
それでも抵抗を試みたが、最終的には重鎮に党の除名までちらつかされ，泣く泣く地位を追われることになるのであった。
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