選挙戦略(企業献金・ネット選挙) – 落合貴之


企業献金・ネット選挙など選挙戦略について


インタビュアー:
12月の政治活動で献金を受け取らないというところがすごく新鮮に感じられて。それでも1位の自民党と接戦まで繰り広げられたと思うのですが、そういった風に戦うことが出来た秘訣、たくさんのボランティアの方のご協力もあったと思うのですが、ほかにどういったテクニックが?

落合氏:
企業献金, 団体献金を受け取らないと。
それはさっき言った、特定の団体からものすごくお世話になってしまうとその団体の代表になってしまうので。
私自身は、個人からの献金は受け取っています。
それは例えば、この人を応援したいと思ってくれたら1人1万円くらいは出してくれる大人がいるので、その
1万円を1,000人から集めれば1,000万円になります。
企業献金というのは1,000万円までですから。
1個から1,000万円もらうより1万円を1,000人の人からもらう方が国民の代表になりえると。なので資金的にはきついですけどそれでも個人献金という形でちょっとずつ頂いているのと
活動自体をなるべくお給料を払う人を雇わないと。

大政党の演説している時のチラシ配っている人とかはお給料をもらっているスタッフなわけですよ。
ぼくの活動は地元の人でぼくを応援したいと思ってくれる人が自分でチラシを配ってもらう
なので基本的にボランティアなので、人件費がかからない。
その家賃分はカンパとかで頂いたもので支払いをして。
あとチラシつくるのもある程度お金がかかるので。

ただ、チラシの原稿の作成も全部ボランティアでやってもらっています。広告会社とかに頼むとすごいお金がかかってしまうので。
そういう意味でお金のかからない選挙のやり方をやることで
普通の住民の人たちが参加してくれるようになって。
それがでも、本来の民主主義だと思うんです。

インタビュアー:
そういったことをされてきて今回の結果になったと思うんですけれども。それでもやはり。
ニコニコ動画の方の政治関係の番組に1度司会で出させて頂いた時に、いろんな政治家さんいらっしゃって、野党でがんばっている方もいらっしゃったんですけれども。
当日開票した時に2,000票しか入っていないのを観て、愕然としたんです。

落合氏:
ぼく自身も、ネットと政治について考えて来たんですけど
ネットだけっていうのはダメなんです。
それは、なんというんですか、リアルな一対一の関係があって
ただ、毎日会えるわけではないじゃないですか。
でも、ネットがあれば毎日会えるわけですよ。
SNSで友達になってたりすれば。毎日その人の活動をみているわけで。
そういうリアルな友達とのつながる手段としてのネットだと思うんです。

なので僕は、ネットだけで支持を広げようとはおもってませんで。
とにかくリアルにいろんな人に会う。
興味もってもらった人にはネットでつながってより僕のことを理解してもらったり。
その人も同じように、自分の友達にネットで発信してもらえれば
票数というのは増えていくので。
さっきバックボーンはネットですか というのをぼくは一部否定しましたけれども
ネットに頼ろうというのはネットが票になるのではなくて
ネットはあくまでも手段なんです。
票は会って増やして行く。
今までの昔のやりかたありきで、ネットはうまく利用していくと。
ぼくが銀行員から秘書になったときに今いろいろ使われている
ネット献金という仕組みをつくってたんですよ。
クレジットカードで政治家に献金ができるという仕組みをはじめてやったのが江田憲司で
それをやったのがぼくで
みんなの党が結党された時も
その仕組みをそのまま使いまして
政党初のネットで献金を集めるという。
みんなの党が出来たとき、結構盛り上がったので結構集まったみたいなんですけど。
それもひとつのネットの使い方ですよね。
いままで献金は、銀行に行って振り込まなければいけなかったり

どこにふりこめばいいんですかとわざわざ聞かなければいけなかったのをそのサイトで、クレジット番号いれるだけで献金が出来るという献金の仕組みが出来たことである程度献金の幅が広がって行ったので。

それもひとつのリアルとリアルをより深めていくためのネットの使い方だと思うんです。

インタビュアー:
ネットはあくまで手段として用いられて、あくまでも現実世界の方で地盤を築いて行くということですね。

落合氏:
そうですね。それじゃないと選挙というのは顔が見えないと自分とは関係ないことになっちゃうので。
結局ネットだけだと政治家も自分とは関係ないし、政治も関係ないしと。ちょっと関係が薄くなっちゃうと思うんです

(テキスト提供:THE NEW CLASSIC [ニュークラシック]
pagetop