2014年10月4日 朝日社説「香港デモ」「長官選のあり方再考を」

アリの一穴

朝日の社説に「香港デモ」「長官選のあり方再考を」が書かれている。結語である「行政長官選挙の制度設計は見直し、思想や主張に関わらず、誰にでも立候補の道を開くことを検討すべきだ。それで香港の自治と繁栄がいっそう保障されることはあっても、損なわれることはない』は、正論である。

「雨傘革命」と呼ばれる大規模な抗議デモがなぜ起きたのか、である。3年後の香港トップの行政官を選ぶ、香港史上はじめての全有権者による普通選挙で、中国と香港当局が各界代表1200人による指名委員会で候補者を中国サイドの2~3人に絞り、中国に批判的な民主派候補は排除されるからである。「民主主義」「言論・表現の自由」「普通選挙」という普遍的な根幹の価値感が否定されている。その対極にある中国共産党の一党独裁の指示によってである。

問題は、中国政府が、香港で「普通選挙」を容認すれば、即、大陸に普及することを恐れているのである。中国共産党1党独裁体制崩壊のアリの一穴になることを、である。香港の「1国2制度」50年間を97年に中国共産党が容認したのだから、アリの一穴は必然なのである。

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