2023年5月25日 G7とゼレンスキー大統領

平和を象徴する街、広島で開催されたG7主要7ヵ国首脳会議が閉幕した。議長国である日本の岸田総理は声明で、「法の支配に基く自由で開かれた国際秩序を堅持する」「力や威圧によって現状を変更しようとするいかなる一方的な試みにも反対する」としてロシア・ウクライナに関してのみならず中国も意識し圧力をかけた内容だ。

経済安全保障面では「経済の強靭性と経済安保へのアプローチを調整する」との発言から、こちらも中国を意識した内容であった。食料安全保障面では新興国・途上国とのパートーナーシップの基、広島行動声明を発表した。またインフラ支援の枠組みの中で最大6千億ドルを目指す考えだ。

最近話題のAIの活用については、「信頼出来るAIという共通のビジョンと目標を達成する為、包括的なAIの統治と相互運用性に関する国際的な議論を始める」と明記。LGBTに関しては「全ての人々が性自認や性的指向とは関係なく、暴力や差別のない生活を享受できる社会を実現する事に関与する」議長国としてまんべんなく纏めた感じであるが、今回招待されたいわゆる(グローバルサウス)の国々からのコメントには温度差がある様だ。

被爆者やその遺族の方々も様々な想いがあり、ゼレンスキー大統領の参加は祖国ウクライナを守る為であるのは理解を示しつつ、西側諸国の結束がより強くアピールされ、更にロシアを追い詰めた結果、広島で開催した本来の願いである非核化に向うのであろうかとの懸念をコメントしてる方もいた。

岸田首相及びバイデン大統領が記した芳名録のメッセージが実現していく事を切に願うしかない。

岸田首相「歴史に残るG7サミットの機会に議長として各首脳と共に核兵器の無い世界をめざす為にここに集う」

米国バイデン大統領「この資料館で語られる物語が、平和な未来を築く事への、私達全員の義務を思い出させてくれますように、世界から核兵器を最終的にそして永久になくせる日に向けて共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう」

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