2015年12月20日 読売「本社世論調査」「軽減税率、食品全般『評価』55%」「夫婦別姓『反対』51%」
「内閣支持率49%、不支持率39%、自民党支持率37%」
読売に「本社世論調査」「軽減税率、食品全般『評価』55%」「夫婦別姓『反対』51%」が書かれている。
「読売新聞社は17~18日、自民、公明両党が2017年4月の消費税率10%への引き上げに合わせて軽減税率の導入を決めたことを受け、緊急全国世論調査を実施した。酒類と外食を除く『食品全般』が対象になったことを『評価する』は55%で、『評価しない』の38%を上回った。一方、持ち帰りの弁当や出前に適用されることを『評価する』は45%で、『評価しない』の45%と並んだ。具体的な線引きが分かりにくいためのようだ。
自宅などで定期購読する新聞が対象となったことについては、『評価する』59%が『評価しない』34%を上回った。新聞の公益性や必要性が広く認識されているためとみられる。今後の検討課題となった書籍などの出版物については、対象に加える方がよいと『思う』人は45%で、『思わない』の45%と二分された。
1兆円規模とされる軽減税率の財源を16年度末までに決めることになったことについては、『今回決めるべきだった』42%、『決める必要はなかった』40%と評価が割れた。
安倍内閣の支持率は49%で前回(12月4~6日)の48%からほぼ横ばいだった。不支持率は39%(前回40%)。
夫婦が希望すればそれぞれ結婚前の姓を名乗ることができる『夫婦別姓』の導入については、『反対』が51%で、『賛成』の41%を上回った」。
以上の調査結果から次のことが読み解ける。
内閣支持率は、前回調査(12月4~6日)より1ポイント増の49%、不支持率は1ポイント減の39%、自民党支持率は1ポイント増の37%となった。酒類と外食を除く食品全般が軽減税率の対象となったことを評価する55%が、内閣支持率を下支えしたからである。
問題は、同調査で「消費税率を予定通り2017年4月に10%に引き上げるべきだ」が、32%しかなく、「遅らせる・引き上げるべきでない」66%もあることだ。
衆院の任期は2018年12月まであと3年もあるが、17年4月からの消費税率10%引き上げを先送り・凍結させるためには、国民に信を問う衆院解散が必須となる。その時期は、来年7月の衆参同日選しかない。安倍晋三首相が、来年の通常国会召集を1月4日に固執したのは、7月10日を、衆参同日選の投開票日に決めるために、である。
与党支持率は、自民37%+公明5%=42%なのに対して、野党支持率(おおさか維新を除く)は、民主9%+共産4%+社民党1%+生活0%=14%と、3分の1しかない。数字上は、参院選1人区32、衆院小選挙区295で与党全勝、野党全敗となり、衆参で与党3分の2以上が現実のものとなるが。