2015年12月11日 産経「官邸内に早期更迭論も」「野党追及、与党静観」「下着・香典・赤飯・3本の矢」

産経に「官邸内に早期更迭論も」「野党追及、与党静観」「下着・香典・赤飯・3本の矢」が書かれている。

「衆院は8日、高木毅復興相が出席して東日本大震災復興特別委員会を開く。高木氏は7日の記者会見で辞任を否定したが、野党は引き続き高木氏の政治資金問題などを厳しく追及する構えだ。批判が強まれば来夏の参院選に影響しかねないだけに、首相官邸内には高木氏の早期更迭論が浮上している。

『復興に関して議論し、意見を職務に生かしたい。質問があれば真摯に答えたい』

高木氏は7日の記者会見で閉会中審査について問われると、穏やかな口調で乗り切りへの自信をアピールした。ただ、高木氏には女性下着の窃盗報道に加え、次々とずさんな政治資金管理の実態が明らかになっている。

11月10、11両日の衆参両院の予算委員会の閉会中審査では、代表を務める自民党支部が平成23~25年の間に、選挙区内で行われた葬儀で、香典や枕花代として計約18万円を支出していた問題が取り上げられた。

7日の記者会見で、高木氏は代表を務める自民党支部や資金管理団体が23~26年の間に、新たに選挙区内で230件、計185万円の香典支出があったことを明らかにした。その上で57件、計45万円分は私費で支出していたため、収支報告書を訂正したなどと説明し、『申し訳ない。お騒がせした』と陳謝した。

これ以外にも、高木氏の資金管理団体には26年に赤飯代約40万円を支出していた問題も発覚。高木氏はいずれのケースも『法的には問題ない』としているが、民主党関係者は『下着窃盗、香典、赤飯の“3本の矢”で高木氏を追い込む』と鼻息が荒い。維新の党の松野頼久代表は7日の記者会見で『辞任してすっきりした方が復興のためにはいい』と辞任を求めた。

これに対し、政府・与党は高木氏の説明を見守る構えだ。自民党の谷垣禎一幹事長は7日の記者会見で『説明責任を果たすことに尽きる』と述べた。公明党の山口那津男代表も都内で記者団に『いろいろな見方があるようだから、引き続き説明責任を十分果たしてほしい』と語った。

次々と噴出する政治資金問題を受け、官邸内には『説明できないなら、高木氏は辞任して事務所を立て直した方がいい』(政府関係者)との声もある。来年の通常国会でも高木氏に対する野党の追及が続けば、安倍晋三首相が描く政治スケジュールに支障が生じるからだ。早期更迭論の背景にはその影響を最小限にしたいとの計算もある」。

来年1月4日の通常国会が始まる前に、高木毅復興相の更迭確実である。来年7月の衆参同日選を仕掛けるために、である。泣いて馬謖を斬る。

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