ムイシキヲイシキスル。

2014年7月2日 河野夢以 - アーティスト -
僕の名前は河野夢以(こうのむい)。
仕事はアーティスト。僕は未来に向けて心と体の強さを求めている。

その為にやっているのが「ムイシキ・ヨガ」!
このヨガはまず利き手の逆転からはじまる。考える前に手が出るじゃないが、人は普段のあらゆる行動の中で無意識に体を使っている。
一々考えながらやっている訳ではない。体の意思である。そしてその全てに癖がある。言い方を変えると行動によって大体の役割分担が形成されている筈である。

朝起きて体を起こす手、蛇口をひねる手、箸をもつ手、ズボンに最初に突っ込む足、椅子に右側から座るかそれとも左か…。手足はわかり易い方。目の中で視点が向かいやすいポイント、腰かけては居るが力が入っているのはお腹…。

などなどキリがない体の癖を、全て逆転させてみる!右利きの人は左利きに、左利きは右利きに、 両利きはもっと両利きに!というのが基本的な「ムイシキ・ヨガ」のやり方である。

「待て待て!別に右利きの人が左手を使ってない訳じゃないしむしろ軸として凄く働いてるぜ?」その通り。それを踏まえた上で軸になっている身体を逆転させる。身体の癖を逆転というのは過程である。肉体と精神に新体験を起こすのが目的だ。

僕はもともと右利きで、まずは食事の際に左手で箸を持つように変えた。
さて。何が起きたか。
「うまく使えずに苦労する」「体のバランスが崩れる」「変な緊張感が染み渡る」「箸に支配されている錯覚」…しまいにはなんだか楽しくなってキタ!

それ以来ゆるく5年間続けてきた。最初は手だけ。今では体中だ。

「なんでそんなことやってんの?」という方へ。
ふとした時に気づく“癖”を全力で逆転させると…

“体感する全ての世界が真逆になる瞬間”というのがあって、温泉につかっているようにカラダがぽかぽかしてくる。足の小指からこめかみまで詰まっていた所がほぐれる。反対に緩んでいた所は引き締まる。その瞬間の脳は未知の感覚に撃ちひしがれる。
左手が先陣を切ってノートにペンを走らせる時なんか、安定志向に落ち着いた右手では思いもよらぬ世界が広がる、両手で同時に絵を書くと完全に赤ん坊の絵になる。
まるで、日常生活を送りながら行う脳トレ×筋トレ×ストレッチ×瞑想。

体の“軸レベル”と“利きレベル”を限りなく近づける。すると、手・足・目・脳…あらゆる身体能力がかけ算になりどんどん活発に動くだろう。利き手なんてなくなる。身体の総てが軸バディ&利きバディ!

僕はこれを誰かに勧めている訳ではない。ただ、自分だけが理解できる自分だけの感覚を持つというのは良いことだと思う。無意識を意識する。まずは己の心と体から。
あと10年、僕が三十路にさしかかる頃にはすごいコトになってます。絶対。
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