好きこそ“コト”の上手なれ

2014年5月11日 義井 翔大 - ダンサー -
モテたい

…という不純な動機で思春期にストリートダンスを始めてから15年。はじめた当初はもっぱら「(ダンスは)趣味。」
と言い張っていましたが、大学在学中から少しずつダンスで仕事をするようになりました。大学時代、企業への就職は考えず、当時はダンスを生業にしたいとも思わず、ただただダンスばかりやっていました。

昨今では、人気アーティストがダンスを起用し、大ヒットを達成したり、TVやインターネットのCMにダンスの要素が入っていることも日常的になっています。
また、教育面では、平成24年より「ロック・ヒップホップダンス」が、中学校体育の必修科目となりました。その指導にあたって「ダンスとは、古今東西老若男女が楽しむ身体活動」と位置付けて「表現や踊りでの交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにする」(新学習指導要領) とされています。

様々な社会問題が起きている中で、非常に大切な部分であるコミュニケーション。それを豊かにする。それがダンス。

…と。そんな一方で、国がダンスという表現活動は、風営法によって規制がかかり、一部では国として否定的な見方をされていることも否めません。
なんか、矛盾しているような。

今年で30歳。そんな、今、そしてこれからどうするか。
僕は、自分が過ごしてきた経験や、その経験の中で培われた人とのつながり、考え方や体現を通じて、ダンスの素晴らしさや、その無限の可能性をより多くの方に、正確な情報として世の中に発信し、広げていきたいと考えています。

ダンス、大きなくくりでいう「エンターテイメント」が人に対してもたらす効果は非常に大きく、無条件に理屈なしに人の気持ち(喜び、感動、興奮etc)を動かすことの出来るコンテンツだと身を以て実感してるので。

(不純…いや純粋なきっかけで…)興味をもって、やってみて、「好き」で続けていたら、”趣味”と言い張っていたものが自然と”仕事”…というか”かけがえのない普通なコト”に進化していきました。

振り返ると、ダンス以外でも自分が長く続けられているコトは、無条件(…と少しの動機)で気持ちが動くこと。
そんなきっかけが日常には溢れていると思います。そのきっかけに気付き、興味を持つ人も増えたら。動く人が増えたら。世の中が変わっていく近道になるのではないかと思います。少なくとも、自分の目の前にある世の中は、変わる。

好きこそ”コト”の上手なれ。そんな感じです。
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