国力研究会発足

2026年5月28日 高野育郎 - グループアム代表 -
5月21日、参議院会館で国力研究会の発足会が行われた。麻生副総裁の呼びかけで発起人に、先の総裁選立候補者5人のうち、4人が手を挙げた。5人中発起人にならなかったのは、林芳正総務大臣1人である。

宏池会の次期総理候補であり、非常に優秀な能吏であるとされる林氏であるが、残念ながら麻生閣下の覚えは極めて悪い。正直、本人には気の毒であるが、これは本人の責任とばかり言えないところがある。
麻生閣下の目には、林氏の後ろに見え隠れする天敵古賀誠氏の姿が見えると言われている。岸田内閣発足の際にも、岸田は麻生閣下に古賀氏を切れと踏み絵を踏まされたと言われる。最もその林氏は国力研究会に真っ先に参加表明をしたと聞く。

国力研究会はいわゆる派閥ではないので、派閥のように木曜日の昼食は、幅全員が揃うことが義務付けられるような事はなく、複数の研究会、勉強会に参加することができる。国力研究会の中心メンバーは、麻生派、旧阿部派、保守系議員が中心と見ていい。
旧安倍派は政治資金の件もあり、萩生田氏、西村氏などの今後の総理候補と言われる人材がいるが、派閥の再結成も難しいところで、ここで塊になれるのが渡りに船であろう。最も21日の発足会において347名の国会議員が判明し、ほとんど自民党そのものとも言える。

興味深いのは参加した者より、参加しなかったも者だ。どう考えても、麻生閣下や保守系と入れない者の動きである。当然のことながら、石破、岩谷、村上といった面々は、意地でも参加しない事はわかっていた。興味深いのは、二階派を継ぎ岸田派を立ち上げた、武田良太氏である。福岡において、麻生、武田、県会議長の蔵内は、同じ県内にありながら永年、骨肉の争いを繰り広げている。まるで三国志スタイル。ある時は敵、あるときは味方でお互いを牽制しながら、政治活動を行っている。そんな武田氏が麻生閣下の股潜りをするのかが注目された。しかし結果は股潜りどころか、派閥を率い馳せ参じることとなる。

なんと早々と国力研究会への参加を表明するとともに、武田派全員を率いて参加する。研究会の中においてもポジションを作り出すと言う離れ業を演じた。麻生氏としても胸中に飛び込んできた武田氏を研究会の性質上、無下にもできず受け入れざるを得ない。おそらく武田氏を干し上げてやろうと考えていたのだろうが、今回は武田氏が1枚上手であったかもしれない。これで来年の総裁選はおそらく高市総裁の無投票再選の道筋がついた。

これからは、来年の地方選、そして改憲をかけた参院選に話題が移っていくことになる。改憲のためには、参院の3分の2が必要であるが、実は再来年の改選では安倍首相の時代の大勝の揺れ戻しが懸念される。さらなる大勝をしないと3分の2には届かない。国力研究会がどのような役割をすることになるか注目である。
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