女帝誕生 飴と鞭
2025年11月2日
高野育郎 - グループアム代表 -
総裁選決戦の日,既得権を持つ現体制維持派と女帝率いる現体制の打破派,それぞれの票の取り込みは熾烈を極めた。
党員表の行方はあらかた読めており、おそらく打破派がかなり有利であることは囁かれていた。
しかし維持派は議員票を抑えることで逆転できると読んでいた。
裏では二人の宰相経験者、そして現役の宰相が飴であるポストの約束、選挙資金の提供などの取引を持ち掛けた。
弱みのある議員には鞭であるマスコミへの情報リーク,場合によっては公認の停止までと,考えられる全ての飴と鞭を行使した。特に維持派の鞭は打破派には熾烈だった。
特に暗殺された元宰相の派閥の議員たちは、今までの冷遇を知るだけに維持派にしてみれば「いうことを聞かなければ,わかっているだろうな」の脅し文句は絶大な効果があるはずであった。
一方、打破派は長老の中にあって閣下の称号を持つ元宰相が根回しに奔走。議員の間で人気がないとされる女帝を大いに支えた。
一回目の投票が終わると1位が女帝,2位がレジプク郎となった。
1位と2位の差は党員,議員の総得票で19票差であり、2位,3位連合であればレジプク郎陣営は何とか,ひっくり返せる範囲との読みであった。
しかし、第二回投票直前に発表された全国党員の県別集計で女帝は36票、レジブク郎か11票。なんと25票の開きが出た。
この結果を見て,一番慌てたのはレジブク郎の選対本部であった。
長老を含め自陣営の締め付けを慌てて行なったものの流れを掴みきれなかったこと
は明白であった。
党員による25票差は都道府県の県連の4分の3以上が女帝に投票していることになる。
つまり今後の選挙において「先生はどちらに投票されたのですか?」と選挙民に聞かれた時、なんと答えるか。多くの議員の頭をよぎったことだろう。
第1回投票における議員票は,1位、4位、5位の総得票数が142票。
2位,3位連合の得票数は152票。レジブク郎は女帝を10票余り、上回っている。
おそらく僅差になれば日和る議員も出てくる。
党員の得票差が10票から15票程度であれば、現政権に近いレジブク郎が勝てると踏んだ。しかし,全国党員数が25票差となると立場が逆転する。
日和って女帝側に流れる議員が出ることも常なること。そして,時は既に遅かった。
レジブク郎陣営は万事休す。幕は降りた。
レジブク郎側から日和った議員が7名出たことで、党員票のみならず,議員票においても女帝側に軍配が上がった。
こうして不自由独裁党の総裁が決することとなった。
党員表の行方はあらかた読めており、おそらく打破派がかなり有利であることは囁かれていた。
しかし維持派は議員票を抑えることで逆転できると読んでいた。
裏では二人の宰相経験者、そして現役の宰相が飴であるポストの約束、選挙資金の提供などの取引を持ち掛けた。
弱みのある議員には鞭であるマスコミへの情報リーク,場合によっては公認の停止までと,考えられる全ての飴と鞭を行使した。特に維持派の鞭は打破派には熾烈だった。
特に暗殺された元宰相の派閥の議員たちは、今までの冷遇を知るだけに維持派にしてみれば「いうことを聞かなければ,わかっているだろうな」の脅し文句は絶大な効果があるはずであった。
一方、打破派は長老の中にあって閣下の称号を持つ元宰相が根回しに奔走。議員の間で人気がないとされる女帝を大いに支えた。
一回目の投票が終わると1位が女帝,2位がレジプク郎となった。
1位と2位の差は党員,議員の総得票で19票差であり、2位,3位連合であればレジプク郎陣営は何とか,ひっくり返せる範囲との読みであった。
しかし、第二回投票直前に発表された全国党員の県別集計で女帝は36票、レジブク郎か11票。なんと25票の開きが出た。
この結果を見て,一番慌てたのはレジブク郎の選対本部であった。
長老を含め自陣営の締め付けを慌てて行なったものの流れを掴みきれなかったこと
は明白であった。
党員による25票差は都道府県の県連の4分の3以上が女帝に投票していることになる。
つまり今後の選挙において「先生はどちらに投票されたのですか?」と選挙民に聞かれた時、なんと答えるか。多くの議員の頭をよぎったことだろう。
第1回投票における議員票は,1位、4位、5位の総得票数が142票。
2位,3位連合の得票数は152票。レジブク郎は女帝を10票余り、上回っている。
おそらく僅差になれば日和る議員も出てくる。
党員の得票差が10票から15票程度であれば、現政権に近いレジブク郎が勝てると踏んだ。しかし,全国党員数が25票差となると立場が逆転する。
日和って女帝側に流れる議員が出ることも常なること。そして,時は既に遅かった。
レジブク郎陣営は万事休す。幕は降りた。
レジブク郎側から日和った議員が7名出たことで、党員票のみならず,議員票においても女帝側に軍配が上がった。
こうして不自由独裁党の総裁が決することとなった。

