ポンコツ警備の原因は

2023年4月18日 高野育郎 - グループアム代表 -
日本の要人警備には、意図的な悪意を感じる。
どうしたら、こんな緊張感のない手抜き警護ができるのか。

安倍元総理が凶弾に倒れて、一年も経たずにまたテロが起きた。
現職の総理大臣が遊説先で襲われた。和歌山県雑賀崎港で爆殺されるところだった。

未熟な暗殺者ゆえに目的は達成されることはなかったが、手製の爆弾は総理の足元にまで転がり込んだ。
これで国内外に日本の警備は誰でも殺せることをまたも立証した。

おもちゃのような手製爆弾が投げ込まれただけですんだが、中東のような自爆テロだったら、あの漁港に集まった聴衆のほとんどは、爆死したことだったろう。

大きなリュックを背負った犯人はたやすく、目的の数メートルのところまで接近しての犯行だった。
もうこうなると、意図的無防備かと、あらぬ妄想にかられる。

自民党要人を選挙応援に駆けつけさせ、次から次へとテロの標的にする。半世紀も経ったら、一連の事件が令和の黒い霧なんてことにならないことを祈る。

テレビメディアはワイドショーの番組づくりのために、犯人の生い立ちや動機を調べ上げ、立派なストーリーにいつも通り仕上げる。

守る側には実行されてしまったテロの動機など、全く意味を持たない。
鉄壁の警護のため、守ることのシュミレーションと警備の指示系統を見直せ。
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