この国の厄災はすべて人災

2022年7月15日 高野育郎 - グループアム代表 -
テロ事件発生。元総理が殺された。奈良県警の不祥事として、処理される。奈良県警も世界に報道される事件の渦中にさらされる。

テロを防げなかった三流警護として、世界の報道の好奇の目にさらされる。迷惑な事件が管轄下で起こさせてしまった。
さて、奈良県警は日本の警護史の中に汚点を残したわけだが、奈良県警だけがポンコツなのだろうか。

今、この国は、ありとあらゆることが何をしたらいいのか、わからなくなっているのではないか。

安倍元総理の警護に失敗すればどういうことが待っているのか。
世界中の弔意のあらわれが、日本と世界の関係性を物語っている。
ロシアとウクライナ、極東の緊張関係が生じた時に、安倍元総理が生きていれば、何かしらの影響力を果たせたろう。
そして、事件後、現場検証に時間を費やしている。笑止。

福島の原発が津波をかぶった時から、この国は変だと思っていた。
津波の高さが想定外だったと平気で、東電のインタビューがTVで流れたときには、愕然とした。
高さ1キロの津波にのみこまれたわけではない。100メートルの壁がありさえすれば防げた話。
原発が波をかぶり、元総理が銃弾で倒れる。
危機管理の創造力が全くない。
これからも、ありとあらゆる厄災が襲いかかってくるだろう。

大洪水、河川の氾濫、大地震、富士山爆発、大停電、交通網遮断、太平洋岸の大津波、熱波と山火事。

そして、そんな混乱に乗じてロシアがウクライナに攻め込んだようなことがおきないとも限らない。
対策を講じない、この国の危機管理がもはや人災である。
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