2015年3月4日 朝日「3・1独立運動式典」「慰安婦問題解決、朴氏改めて要求」「正常化50周年に配慮も」
朝日に「3・1独立運動式典」「慰安婦問題解決、朴氏改めて要求」「正常化50周年に配慮も」が書かれている。
「韓国の朴槿恵大統領は1日、日本の植民地支配下の朝鮮半島で1919年に始まった『3・1独立運動』の記念式典で演説した。旧日本軍の元慰安婦らの高齢化を指摘し『時間もあまり残っていない』と日本政府に改めて早期の解決を迫ったほか、教科書問題にも触れて日本の姿勢を批判した。
一方で、今年が日韓国交正常化50周年であることを踏まえ、『より成熟した未来50年のパートナー』になるべきだと強調。未来志向のメッセージも出すことで『韓日関係がこれ以上、悪化しないようバランスを取った』(韓国政府関係者)形になった。
朴氏は慰安婦問題を『必ず解決すべき歴史的な課題』と指摘。生存者は53人になり平均年齢も90歳近いとし『名誉を回復させられる時間もあまり残っていない』と早期解決を求めた。
教科書にも言及し、『日本政府の教科書歪曲の試みが続いていることも、隣国関係を傷ついている』と批判。竹島(韓国名・独島)をめぐる記述などが念頭にあると見られ、春の教科書検定結果の発表を前に日本を牽制した形だ。
一方、朴氏は今年を国交正常化50周年の『意義深い年』だとし、両国を『価値を共有し、東北アジアの平和と繁栄を共に追及していく重要な隣国』と説明。さらに正常化後の交流・協力の成果は『驚くほどだ』とし、さらなる交流の拡大に積極的な姿勢を見せた。そのうえで『日本が勇気をもって正直に歴史的な真実を認め、韓国と手を取って未来50年のパートナーとして新しい歴史を共に記していくことを願う』と呼びかけた。
日本政府関係者は『国交50周年を意識し、必要以上に日本を刺激しないという意思を感じる』と話す。ただ両国間には今後、教科書検定や戦後70年の安倍首相談話などの懸案が横たわる。韓国政府関係者は『今後どうなるかは、安倍政権の出方しだいだ』と話した」。
問題は、日韓国交正常化締結50周年の6月22日までに、日韓首脳会談が実現できるか、である。朴大統領の譲歩と安倍首相の譲歩が必須となる。先ず、安倍首相から先に譲歩すべきとなるが。