2015年1月27日 日経 「権力の鍵」「選挙仕切る谷垣-茂木コンビ」「佐賀の敗北は統一選で・・」
日経の「権力の鍵」に「選挙仕切る谷垣-茂木コンビ」「佐賀の敗北は統一選で・・」が書かれている。
「4月の統一地方選に向けて動き出した永田町。自民党で選挙を仕切るのは昨年9月に就任した幹事長の谷垣禎一と、選挙対策委員長の茂木敏允のコンビだ。前任の幹事長の石破茂、選対委員長の河村建夫とは対照的な役割分担で選挙準備を進めている。
『これまでの全国幹事長会議は党大会の前日だったが、今年は前倒ししてやりたい』。13日、党本部総裁応接室。首相、安倍晋三と谷垣、茂木らが集まった党役員会で、谷垣は統一地方選へ準備を急ぎたいと力説した。各県連の選対責任者が集まる全国幹事長会議を3月の党大会より1カ月早い、2月7日に開くこともその一環として決まった。
前倒し開催は谷垣と茂木が事前調整し、安倍の承認を得て決めた。こうした選挙関係の調整で、中身と段取りを切り盛りしているのは茂木だ。選対副委員長の担当地域の割り振り、重点区の選定、統一地方選で初となるインターネット選挙対策……。茂木が粗ごなしをしてきた仕事は多い。
『勝つための戦略をたてて理路整然と物事をこなす』(選対関係者)。昨年12月の衆院選の与党勝利で茂木の評価も上がる。衆院当選8回。金融相や経済産業相、党政調会長を歴任。これまでの『政策通』としての顔だけでなく、選挙の手腕も確かとなれば、将来は総裁レースに加わることもあるかもしれない。
そんな茂木に、谷垣が口を出すことは少ない。選挙対策では茂木が立てた方針をおおむね受け入れ、幹事長として後押しする。谷垣は衆院当選12回。野党時代には総裁も経験した。周囲には『ポスト安倍』への淡い期待感もあるが、本人は『私はもう終わった人間』と冗談交じりに口にする。茂木は『谷垣さんは非常にやりやすい』と漏らす。
前執行部は石破が選挙全般を仕切り、河村が裏方にまわった。石破が地方で人気が高く、一時は安倍と並ぶ『党の顔』だったためだ。石破-河村と、谷垣-茂木のコンビは攻めと守りの役割を入れ替えた組み合わせだ。党関係者は『幹事長と選対委員長はタイプが異なる方がいい』と話す。
11日の佐賀県知事選は首相官邸と茂木が主導し擁立した候補が敗北。責任論も上がり、12日には総務会長、二階俊博が記者会見で『なぜ勝てなかったかは真剣に考えるべきだ』と指摘した。選対コンビは統一地方選を佐賀の負けを取り戻す機会とみる」。
自民党で選挙を仕切る谷垣・茂木コンビは、佐賀の負けを統一地方選で取り戻す機会とみているが、農協改革を争点にすべきである。佐賀の負けは、官邸VS佐賀に持ち込まれたからであり、佐賀の乱である。統一地方選に勝つには、農協改革の是非に持ち込むべきである。