2014年11月23日 毎日「解散呼び名で前哨戦」「『アベノミクス』『大義なき』・・」

毎日に「解散呼び名で前哨戦」「『アベノミクス』『大義なき』・・」が書かれている。

「解散の名称は、その後の衆院選を性格づけるとされる。安倍晋三首相は21日、解散後の記者会見で『アベノミクス解散』と名付け、アベノミクスは道半ばとして継続を訴えた。これに対し、野党は『大義なき解散』と批判を強める。過去の解散にはさまざまな名称が付けられているが、今回の解散は歴史的にどう呼ばれるか――。

今回の解散は2012年12月の第46回衆院選から1年11カ月での解散になる。現憲法下で23回目の解散となるが、過去に衆院議員の任期4年の折り返し前の解散は、①なれあい解散(1948年)②バカヤロー解散(53年)③天の声解散(55年)④ハプニング解散(80年)⑤郵政解散(05年)――の5回しかない。

『なれあい』『バカヤロー』『ハプニング』は衆院で内閣不信任案が可決され、解散に至った。『天の声』は鳩山一郎首相が就任時に左右社会党に『早期解散』を約束しており、主体性を発揮したとは言い難い。55年11月の保守合同による自民党結党以前に3回が集中しているのは、当時の不安定な政治状況の反映とみられる。

時の首相の決断で解散に踏み切った例は、05年の小泉純一郎首相による『郵政解散』だけで、結果は自民党の大勝だった。安倍首相は郵政解散を手本にしたとされる。

その解散を、公明党の山口那津男代表は『デフレ脱却推進解散』と命名。甘利明経済再生担当相も、首相発言を引用し『この道しかない解散』と名付けた。

山谷えり子国家公安委員長は『日本の底力を発揮する解散』、山口俊一沖縄・北方担当相も『アベノミクス止めるな解散』とし、首相の解散判断を擁護した。

手厳しいのは野党だ。民主党の枝野幸男幹事長は『大義なき解散』と改めて位置付け、川端達夫国対委員長も『アベノミクス失敗隠し解散』と批判。維新の党の江田憲司共同代表は『経済失政解散』とし、松浪健太国対委員長は『逃げノミクス解散』と、アベノミクスをもじった』。

「アベノミクス解散」と「大義なき解散」との戦いになるが、「郵政解散」を手本とした「アベノミクス解散」の勝ちとなるが。民主党が「アベノミクス」への対案を持っていないからである。民主党がいくら「大義なき解散」と言いつのっても、衆院選は、政権選択選挙だからである。そもそも、民主党が政権の受け皿となっているかが問われるからである

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