2014年9月7日 第2次安倍改造内閣発足
「経済最優先の意味」
第2次安倍改造内閣が3日夕、発足したが、安倍晋三首相は、記者会見で「引き続き経済最優先でデフレ脱却と成長戦略に実行に全力を尽くす」と強調した。
問題は、来年10月の消費税率10%引き上げの最終判断をどうするか、である。経済最優先と同義であるアベノミクスの成否がかっているからである。安倍首相は既に先送りを決めている。その意思表示が谷垣前総裁の幹事長起用のサプライズ人事である。挙党態勢の象徴としての谷垣幹事長人事と称されているが、消費税再増税先送りの挙党態勢作りなのである。安倍首相は、谷垣氏から再増税に「中立」の言質を取って、幹事長に起用しているからである。消費税増税の3党合意の当事者である谷垣氏をあえて幹事長に起用した意味である。「経済最優先」とは、市場への「消費税再増税先送り」のメッセージである