2014年7月5日 ロイター通信「新成長戦略に海外から高評価、菅官房長官の貢献大=竹中氏」
「新成長戦略は80点」
5日のロイター通信に「新成長戦略に海外から高評価、菅官房長官の貢献大=竹中氏」が載っている。
「政府の産業競争力会議で議員を務める竹中平蔵慶大教授は5日、政府の新成長戦略に対して、昨年の成長戦略に比べて海外メディアの評価が高いと指摘した。その背景には菅義偉官房長官ら首相官邸の貢献が大きいとの見方も示した。
竹中氏は昨年の成長戦略が株式市場などで失望を招いたのに対して、今年は英エコノミス誌をはじめ海外メディアが高く評価し、100点満点で80点との見解を表明。『1月のダボス会議で安倍晋三首相が示した4つの公約を一応果たしつつある』と分析した。岩盤規制改革と法人税改革、外国人労働者活用、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への取り組みを評価した。
もっと竹中氏は、党初は50点程度の出来とみていたが『最後の10日間、官邸主導で追い上げた』と説明。高収入の専門職に限り、働く時間を自己裁量とする代わりに残業代の支払いなどの労働時間規制を適用しない『ホワイトカラー・エグゼンプション』が盛り込まれたことを高く評価した。
竹中氏は、安倍内閣について『各担当大臣があまり役割を果たしておらず、官邸主導』との見方を示し、『経済財政諮問会議などの会議がトスを上げ、官房長官がスパイクを打っている。最後の10日間で官房長官が<バン、バン、バン>とスパイクを打った』と述べた」。
安倍首相の「新成長戦略」を評価する最適任者の竹中平蔵慶大教授が100点満点で80点をつけた。外国人投資家は、竹中氏の80点を信じ、評価する。外国人投資家の本格買いが始まる。問題は、あと20点を加算しなければならないことである。「各担当大臣があまり役割を果たしていない」からである。麻生財務相、甘利経済財政担当相、田村厚労相、林農水相、然りである。安倍首相が、9月の内閣改造で、4人を更迭、代わりに、竹中氏入閣を決断できるかにかかっている。