2025年8月25日 韓国 李大統領来日

韓国李在明大統領が来日して石破首相と会談した。今年は日韓国交正常化60年、日本の植民地支配解放から80年にあたる。日韓関係については「過去を直視しつつも未来に進む」とコメントをしている。歴史問題については解決に至ってない問題が存在するのも事実であり、とても胸が痛むとのことだ。

過去の問題に過度にとらわれるのではなく、互いに役立つ事を最大限に進める必要があるとも述べている。慰安婦問題においての合意や、尹前大統領政権時の徴用工問題の解決策方針を踏襲するようだ。歴史認識に於いても同じ進歩系である文元大統領との違いを感じられる。背景としてアメリカトランプ政権と対峙するアジア諸国としての連帯感を模索してるのだろうか。

日韓関係の主な出来事
2018年10月

元徴用工訴訟で大統領が日本企業に賠償命令

2019年7月

半導体素材等の韓国への輸出規制強化

2019年8月

日本側が韓国ホワイト国(輸出優遇対象)から除外

2023年3月

韓国側が元徴用工訴訟の解決策を提案。尹大統領が来日。岸田首相と会談。シャトル外交再開

2024年7月

佐渡島金山の世界遺産登録について、日韓事前合意に於いて登録成立

2025年6月

李大統領政権発足後、カナダにて日韓首脳会談実施

李大統領は今後、日本との間に困難な状況が生じても潤滑油の役割を果たすとしてシャトル外交にも意欲をみせている。また1998年当時の小渕首相と金大中大統領で交わされた「日韓共同宣言」も引き合いに更に進んだ新たな宣言を出す事も意欲をみせているようだ。今回、規制されている日本からの水産物輸入解禁などには言及が無かったようだが、今後石破首相との前向きな進展に期待したい。

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