2024年8月24日 自民党総裁選

岸田総裁の9月総裁選不出馬表明を受け、いち早く出馬表明したのが小林前経済安全保障大臣であった。小林議員は会見で(40代の若さ、二世議員ではなくサラリーマン家庭で育ち、派閥の影響を受けずにこの場に居ります)と挨拶した。それに続き取りだされている多数の候補者が名乗りを上げている。

一番乗りで立候補表明した小林氏は会見で国民には新しい自民党に生まれ変わるとし、憲法改正について緊急事態条項と自衛隊の明記を喫緊の課題として、最大限の熱量で取り組むとした。気迫に満ちた会見ではあったが、そもそも自民党の支持率が低下し、岸田総理が出馬出来ない環境になった素因は政治と金の問題での信用失墜にあると思う。その点に於いての質問には(実態が正直よく分からない)と前置きして(検察の様な権限を持たない党が調査するには一定の限界がある)とし新たな事実が出なければ再調査は難しいと答えている。

国民関心事の裏金問題に焦点を当て各候補予定者の今迄の意見を集約してみた
石破茂元幹事長は(安倍派議員の処遇改善はきちんと有権者の信任を頂く必要がある)
小泉進次郎元環境大臣は(新しい顔にしたら政治と金の問題を忘れてもらえるなんて大間違い)
高市早苗経済安全保障大臣(裏金事件で安倍派、安倍派と報道される度に悔しかった。安倍総理はキックバックを止めようとした)
茂木敏充幹事長(政治資金規正法改正案を各党の提案を出来る限り取り入れる形で成立させた。再発防止の徹底や具体的改革を進める)
加藤勝信元官房長官(岸田総理のリーダーシップのもと方向性は打ち出されている。しっかり議論し答えを出して行く必要がある)
河野太郎デジタル大臣(ルールを破ったことに対するけじめは、一刻も早くやらなければいけない。問題は不記載だったわけで、それに対してどうするかという事を速やかに対処すべきだ)
上川陽子外務大臣(過去の委員会答弁に於いて、自身の還流の有無についての質問に対し、政府の立場としてお答えすることについては差し控えたい)と繰りかえし答えている。

自民党総裁選は所属議員と党員の選挙ではあるが、総理大臣は国民全体に関わる事であり、いかなる政策を実行していくにしても第一に国民に信頼を得られる総裁を望む。

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