2024年7月28日 バイデン大統領撤退の影響

アメリカ大統領のバイデン氏が大統領選からの撤退を表明した。同時に民主党内で後継としてカマラ・ハリス副大統領を支持するとの発言をした。
トランプ候補と討論会の失態やトランプ氏銃撃事件の影響での共和党の結束などバイデン大統領には分が悪くなってきて、身内の民主党内からも撤退論が複数出ていたなかの決断で予想はされていた。

バイデン大統領の資金や人的資源も引き継げるようで、8月の民主党大会に向けて一本化してトランプ氏と選挙戦に臨む。ハリス副大統領も「指名を勝ち取る」と決意表明している。民主党バイデン大統領が就任してから、アフガニスタンから米軍の撤退、ロシアによるウクライナ侵攻、ハマスとイスラエルの紛争等難局続きだ。極度のインフレも低所得層には影響している。

現職大統領が再選を撤退するのは異例な事であるが、時間的にも4か月を切っての撤退は尚更厳しい戦になるだろう。
そもそも頑固に撤退を否定したきたバイデン大統領の心境を変化させたのはアメリカ地元紙によれば、党内での世論調査結果が決め手ではと報じている。
大統領選挙と同時におこなわれる連邦議会選挙もバイデン大統領のままでは、民主党として懸念を持つ議員が増えたのであろう。
トランプ氏銃撃事件を契機に共和党結束の高まりの中、対照的にコロナ感染隔離中に思いに至ったのであろう。

バイデン大統領が後継として推したハリス副大統領は「民主党を団結させトランプ前大統領と彼の過激な計画を打ち負かす為、この国を団結させるため全力を尽くす」との決意表明をした。
民主党内ではクリントン元大統領、妻でヒラリー元国務長官はじめウォーレン上院議員などの有力者や上院では過半数が支持表明している。一時は対抗軸として憶測されていたカリフォルニア州のニューサム知事もハリス氏支持をしているようだ。すでに副大統領候補に注目が集まっており白人男性がバランス良いのではないかなど憶測が拡まっている。

一方で通常は予備選挙に於いて有権者が大統領候補の信任を与えるのに対して、このままハリス氏が決まっていく事に慎重論があることも事実のようだ。オバマ元大統領も「未知の海域を進む事になる。幹部が選出した候補が現れるプロセスを生み出す事が出来ると確信している」と述べている。

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