2019年11月27日 中国に逃げたストロング
<中国に逃げたストロング>
06年、ストロングは国連石油食糧交換プログラムの資金100万ドルを横領し有罪(米連邦裁判所)になると中国に逃げた。彼は、共産主義国家中国こそが米国に代わって世界覇権を握る理想の国と信じていた。
だからこそ京都議定書策定プロセスで中国を開発途上国に分類し、30年まで削減義務を負わせなかった。中国共産党が彼を歓待したことはいうまでもない。ストロングは、米国の訴追を逃れながら故国カナダに戻り、15年11月オタワで死去した。
彼の亡くなった年、パリ協定が締結された。この協定でも中国には30年まで二酸化炭素削減の義務はない。ゴアが『洗脳』に成功した米民主党は、脱炭素社会実現の旗振り役に変貌した。
米大統領のトランプは、『地球温暖化(CO2悪玉説)は、米国製造業から競争力を奪うために中国が創造した概念(嘘)である』とツイートしたことがある(2012年11月6日)。彼はここに書いた地球温暖化二酸化炭素悪玉説想像の経緯をうすうす気づいていたに違いないのである」。
トランプ米大統領が「地球温暖化は、米国製造業から競争力を奪うために中国が想像したウソである」の根拠が、「温暖化プロパガンダ」説である。事実、中国は15年パリ協定でも30年まで二酸化炭素削減の義務はない。一方、ゴア氏を中心に米民主党は、脱炭素社会実現の旗振り役となっている。トランプ氏のパリ協定離脱には、再選戦略と対中国戦略があるとなるが。