2017年4月20日 産経「産経抄」「アベ政治を許さない」

産経の「産経抄」に「アベ政治を許さない」が書かれている。

「通勤途上、国会そばの地下鉄永田町駅の出入り口辺りに、『アベ政治を許さない』と記されたビラが落ちていた。いまだにこんなものがと一瞬驚いたが、つい最近も耳にしていることに気が付いた。民進から除籍された長島昭久元防衛副大臣が記者会見で、そう叫ぶことを求められると同党の体質を明かしていた

▼思い起こせばこのフレーズは、平成27年には『ユーキャン新語・流行語大賞』のトップ10にも選ばれている。憲法学者やニュースキャスターらがスローガンとして持ち上げ、国会前デモや集会などではプラカードが高々と掲げられたほか、電車内の広告上に違法にシールが貼られていたことも

▼ふと考えた。時の政権や首相に対し、国民や政敵が批判するのは至極当然だとしても、何がそこまで許せないのだろうかと。24年の第2次安倍晋三内閣発足後、国内総生産(GDP)が47兆円、雇用は170万人増加したことか。完全失業率が2・8%まで低下し、22年ぶりに2%台となったことか

▼それとも、大卒就職率が97・3%と政府が調査を始めた平成9年以降、最高を記録したことなのか。株価が旧民主党政権時代の2倍を超えて推移していることか。安倍首相がトランプ米大統領から破格の厚遇を受けていることは、看過できないというのか

▼冗談はさておき、発足4年以上がたっても50~60%という高い内閣支持率を保つ政権に対し、惰性で漠然と『許さない』と唱え続けてみたところで、共感の輪は決して広がるまい。まだやっているよと、受け流されるのがオチである

▼感情をぶつけるだけのあおりやレッテル貼り、反対のための反対は、民心に響かない。民進党をはじめ野党には、そろそろそこを自覚してもらいたい」。

「アベ政治を許さない」と言うが、5年目に入っているのに安倍内閣支持率は50%台を維持している。反安倍自体が少数者である。反安倍の支持率は10%台に過ぎない。どう引き上げるのか、である。

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