2016年5月26日 朝日「本社世論調査」「オバマ氏広島へ『評価する』89%」
「オバマ氏広島へ『評価する』89%なのに、内閣支持率2ポイント減の43%」
朝日に「本社世論調査」「オバマ氏広島へ『評価する』89%」が書かれている。
「朝日新聞社による21、22日の全国世論調査(電話)によると、オバマ米大統領が被爆地の広島訪問を決めたことを『評価する』は89%に達し、『評価しない』は4%だった。オバマ氏の被爆地訪問で、核なき世界に向かうことが『期待できる』は36%で、『期待できない』の50%が上回った。
米国の原爆投下についてどう思うか尋ねると、『非人道的で許せない』31%、『非人道的だが、いまではそう深く根にもっていない』33%、『アメリカとしてはやむを得ない手段であった』22%、『戦争であるから当然』は8%だった。『非人道的で許せない』と答えた人でも、89%がオバマ氏の広島訪問を『評価する』と答えた。
来年4月に予定している消費税の10%への引き上げについては、『延期すべきだ』が59%(前回の4月調査は59%)で、『延期すべきではない』の29%(同32%)を大きく上回った。
夏の参院選で『野党が議席を増やした方がよい』は36%、『今とあまり変わらないままがよい』は32%、『与党が議席を増やした方がよい』は17%。一昨年の衆院選直前に実施した11月の調査でも、『野党が議席を増やす』36%、『今とあまり変わらない』31%、『与党が議席を増やす』18%で、ほぼ同じ傾向だった」。
以上の調査結果から次のことが読み解ける。
恣意的な世論調査である。オバマ氏広島へを評価するが89%もあるのに、内閣支持率が前回調査(4月9,10日)より2ポイント減の43%、不支持率が1ポイント減の33%となっているからである。分からないが前回調査21%から24%と3ポイントも増えている。恣意的に分からないを増やし、支持率増を阻止したのである。読売調査(15~17日)では内閣支持率が3ポイント増の53%、不支持率が4ポイント減の34%、分からないが13%である。分からないが朝日調査と11ポイントも違うのである。朝日調査が精度不足の恣意的調査との証左である。
問題は、恣意的調査であるのに参院の比例投票先で、自民党は1ポイント増の41%、公明党は1ポイント増の5%、民進党は2ポイント減の13%、共産党は同じ5%、社民は2ポイント増の2%、生活は1ポイント減の0%となっていることである。自公は2ポイント増の46%に対して、野党共闘は1ポイント減の20%と半分以下である。野党共闘奏功せずである。朝日が全面支援しても野党共闘に風吹かずである。オバマ広島へを評価する89%は、安倍晋三首相・与党に追い風である。