2016年1月4日 読売「スキャナー」「本社調べ」「参院選253人立候補予定」「自民27年ぶり過半数狙う」
読売の「スキャナー」に、「本社調べ」「参院選253人立候補予定」「自民27年ぶり過半数狙う」が書かれている。
「今夏の第24回参院選の立候補予定者が、31日現在で253人となっていることが、読売新聞社の調べで分かった。自民党の政権復帰から2度目の参院選となる今回は、自民、公明両党が非改選議席と合わせて過半数(122)を維持できるかが焦点。自民党が27年ぶりに単独過半数を回復できるかにも注目が集まっている。
立候補予定者の内訳は比例選(改選48)が72人、選挙区(同73)が181人。衆院選の直後だった前回2013年よりも候補擁立のペースは速い。16年参院選は公職選挙法改正に基づく定数の「10増10減」により、勝敗を左右する改選定数が1の「1人区」が過去最多の32に増える一方、与野党第1党が議席を分け合うケースが多かった「2人区」は、10から4に減る。
自民、公明の連立与党の非改選議席は76で、過半数には46議席が必要。自民党はすでに1人区の30選挙区で公認を決定、議席を上積みするため、改選定数3以上の3選挙区で2人ずつを擁立する構えだ。同党はさらに、惨敗した1989年で失った単独過半数も狙う。非改選は65議席で、改選50議席を57に伸ばせば、122に達する。自民会派入りした井上義行氏も含めると、ハードルは下がる。
公明党は、改選定数が増えたうちの3選挙区(愛知、兵庫、福岡)に新人を擁立、選挙区での擁立は2013年の4から7に増えた。
1人区での擁立が進まない民主党は、共産、維新など野党各党と、無所属候補を支援する『野党統一候補』の調整を進めている。『自民1強』と言われる中、共倒れを避けるためで、熊本では無所属候補が立候補を表明し、共産党は候補を取り下げた。山形、石川などの選挙区でも同様の協議を行っている。
ただ、無所属とはいえ、候補者はいずれも民主党色が強いほか、安全保障や経済政策、憲法観などで考えが異なる野党の選挙協力には、与党から『野合』などの批判が出そうだ。
衆院では自公両党の議席数が3分の2以上あり、参院選で憲法改正に前向きな勢力の議席数の合計が全体の3分の2(162)に達すれば、憲法改正を発議できる政治環境が現憲法下で初めて整う。自民、公明の連立与党とおおさか維新、次世代の党が名称変更した『日本のこころを大切にする党』、改憲に前向きな無所属議員の非改選議席は計88。「3分の2」には74議席以上が必要となる。
<「合区」「18歳選挙権」に注目>
『1票の格差』是正のため、憲政史上初めて、『鳥取・島根』、『徳島・高知』の選挙区がそれぞれ合区となる。自民党は島根、徳島の各選挙区で前回当選した現職を公認。鳥取・高知で想定していた候補は比例選に回し、業界団体の組織票による当選を目指す。
改正公選法により、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられた。施行は6月19日。参院選が同日以降に公示されれば、18、19歳の約240万人が、今回の参院選から有権者となる。各党は若年層からの支持拡大に向けた取り組みを始めた。
参院選の投票日は、通常国会の会期を延長せずに投票を日曜日と仮定すれば、6月26日、7月3日、10日、17日、24日のいずれかだ。ただ、『18歳選挙権』を実現するには、7月10日以降でなければならない。憲法は衆院解散後40日以内に衆院選を行うと定めており、会期末の6月1日に衆院を解散すれば、7月10日に『衆参同日選』(ダブル選)を設定することができる。ダブル選になれば、1986年以来」。
改憲勢力で非改選議席は計88議席あるから参院の3分の2の162議席まで74議席以上が必要となる。自民党が改選議席50から57議席に伸ばせば、非改選と合わせて122議席となり、27年ぶりの単独過半数となる。公明党が、改選議席9議席を確保すれば、自公で66議席となり、あと8議席となる。おおさか維新+日本の心+無所属で8議席は可能となるが。