2014年8月7日 毎日「中国、新型ICBM公表」「多弾道、全米射程に」
毎日に「中国、新型ICBM公表」「多弾道、全米射程に」が書かれている。
2日付の国際情報紙『環球時報』は中国人民解放軍が開発中とされていた新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)『東風(DF)41』の存在が証明されたと伝えた。中国当局が事実上、開発を公表した形。東風41は最大10個の核弾道などを搭載可能で、射程は1万キロ以上と世界最長水準とされる。実戦配備できるレベルに達しているかは不明だが、全米を射程範囲に収めることになり、中国が対米核抑止力の向上を目的としたミサイル開発を急速に進めていることを浮き彫りにした。
同紙は、陜西省環境観測センターのサイトに『DF41戦略ミサイル研究の環境保護検査の現場観測』とする記載があったことを根拠に、東風41の存在が証明されたとした。同省内の軍施設を指すと見られる。1日は軍の創設記念日『建軍節』。同紙は東風41に関する情報が『偶然』、サイトに掲載されたとしているが、軍の士気向上を狙ったリークとの見方もある。サイトからはすでに削除された。
東風41は、射程1万キロ以上で複数の核弾道を搭載可能なICBN『東風31A』の発展改良型とされる。2012年7月、13年12月と2度の発射実験が行われたとされる。今年2月に東風41と見られる写真がネットに投稿されてもいた。
米国防総省が6月に発表した中国の軍事力に関する年次報告書は、中国は射程7400キロの潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の『巨浪(JL)が運用段階に入ったと明記。中国がSLBMを原子力潜水艦に搭載する可能性にも触れ、『海からの核抑止力になる』と懸念を表明している」。
2日付の「環球時報」に、全米を射程に入れる新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」の存在が証明されたと伝えた。1日の軍の創設記念日「建軍節」に合わせて、軍の士気向上を狙ったリークである。そもそも実戦配備できるレベルに達していないから、米政府は無視している。米国は、中国の核戦力を見切っているのである