2016年7月19日 読売「本社参院選緊急世論調査」「改憲論議に期待70%」「内閣支持上昇53%」

「『ほかの政党よりましだ』が63%」

読売に「本社参院選緊急世論調査」「改憲論議に期待70%」「内閣支持上昇53%」が書かれている。

「読売新聞社は11~12日、参院選結果に関する緊急全国世論調査を実施した。自民党と公明党の与党が、目標としていた改選議席の過半数を獲得したことを『よかった』と思う人は54%と半数を超え、『よくなかった』の35%を上回った。自民党の獲得議席は『ちょうどよいくらいだ』が44%、『少ない方がよかった』が39%、『多い方がよかった』が10%だった。

自民党の勝因を聞くと、『ほかの政党よりましだと思われた』という消極的な理由が63%と際立って多かった。

参院選の結果、自民党、公明党、おおさか維新の会など憲法改正に前向きな勢力が、参院でも改正発議に必要な3分の2を超えたことについては『よかった』が48%、『よくなかった』が41%だった。今後、国会で憲法改正に向けた議論が活発に行われることを『期待する』と答えた人は70%に上り、『期待しない』の25%を大きく上回った。

内閣支持率は53%となり、参院選公示直前の前回調査(6月17~19日)の49%から上がった。不支持率は34%(前回38%)。政党支持率は自民党が41%、民進党が10%、おおさか維新の会が5%、公明党と共産党が各4%などの順だった」。
以上の調査結果から次のことが読み解ける。

内閣支持率が前回調査(6月17~19日)より4ポイント増の53%となったのは、民意が参院選での与党の大勝を良しとしているからである。事実、与党が過半数を超えたことを「良かった」が54%、自民党の獲得議席56を「良かった」が54%となっている。

問題は、自民党の勝因は何か、である。「ほかの政党よりましだ」63%が理由となっている。民進党と共産党とよりましだとの意味である。民進党には旧民主党政権3年の失政イメージが、共産党には共産党アレルギーがあり、野党共闘は負のイメージの相乗となるからである。とても野党共闘に政権を任せるわけにはいかないとの民意の結論である。3分の2を超えたことがよかったが48%と良くなかった41%を超え、50%に2%に迫ったのは、憲法改正の国民投票でも過半数を超える可能性が高いとなる。次期衆院選で改憲の是非が争点になっても改憲勢力で3分の2を超えられるとなる。12月の解散・総選挙は必至となるが。

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