女帝誕生  票の行方

2025年11月8日 高野育郎 - グループアム代表 -
連立相手を失った不自由党は,国会対策を練り直すこととなった。連立を組んで一気に首班指名を取れる党は立件共産党のみ。他の党は1党だけでは過半数に及ばない。場合によっては不自由党が下野する可能性すら出てきた。

しかし野党側も野党側で立件共産党に野党をまとめる力はなく、自党の中の意見調整すらおぼつかない。そこで頭数合わせを図るが所詮,能力に疑問符がつく連中のこと。まとまるわけもなく、ただ右往左往するだけである。

女帝はちょいと目論見は違ったが積極的に連携できる相手を全力をあげて探した。
候補は2党。1党は立件共産党から分派したタマキンブラブレ率いる優柔不断党。もう一党は橋の下能書き徹太郎が立ち上げた大阪ローカル党。このいずれかと組まなければ、首班指名は受けられない。さらにいずれの党であっても過半数に届かないことから無所属、諸派の協力も必要とした。

どのケースも不自由党とは暗明党と比較すると政策的には親和性は未知数。どこまで、お互いが譲りあえるかに焦点が定まった。交渉は優柔不断党が先行していた。喫緊の政治課題のすり合わせも進みタマキンがブラブレしなければ決まるところまできていた。しかしさすが優柔不断党、連携を急ぐ女帝の気持ちを読み切れず条件闘争に入ろうとした。しかし、大阪ローカル党はより早く,女帝の気持ちを読み切った。結果,連携は大阪ローカル党と結ばれることにとなった。

タマキンの読み違えの根源は自党と大阪党の議席数の差が持つ数の差の意味を読み違えた点である。自党は24議席であり、首班指名で過半数をとるためには、14議席が必要である。それに対して大阪は35議席あるため過半数まで3議席。おそらくこの交渉中に長老のボルサリーノ閣下は無所属、諸派から4、5票は刈り取っていたであろう。大阪と組めれば勝てると踏んだことは容易に想像ができる。
タマキンの読みでは与党に入り,場合によっては財務大臣,悪くても重要閣僚を得られると考えていただろう。大阪ローカル党にトンビに油揚げ状態で,タマキンの失望たるや想像を絶する。ホップ,ステップ,複雑骨折を通りこしてのダメージのタマキン君でありました。
このあとのタマキン君の迷走ぶりは,記者会見の際にも発揮される。失言で党の幹事長に舞台裏に連れ戻されるらのを見るにつけ,哀れを露呈する始末。連携の夢は破れ、閣僚のポストも消え去りました。このチャンスを活かしきれなかったタマキンブラブレ党に明日はあるのかの顛末でした。
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