敵性外国人のラベルは剥がれたのか。

2024年6月15日 高野育郎 - グループアム代表 -
ロサンゼルス市が大リーガーの大谷翔平の日を5月17日に定めた。
大谷翔平の日系市民に与えた影響の大きさからだとか。
喜ばしい限りだが、これをもって隔世の感を感じざるを得ない。

日系移民捕虜収容所が出来てまだ100年も経っていない。
ある日、突然、日米戦争が始まり、ある日、突然に日系移民たちはアリゾナのマンザナール収容所に送り込まれた。米国市民であっても敵性外国人であった。

戦後30年経った頃だったろうか、収容所生活を送った日系会の会長と会う機会があった。
印象に残っている言葉は、どんなに頭が良くても医者や弁護士にはさせないという言葉だった。
目立たないように生きないと、ここの社会は突然の厄災に襲われるというものだった。
収容所生活を送った人ならではの感慨だろう。

大統領も射殺する国だから、大谷もホームランの後は大袈裟な三振がいいかもしれない。
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