進次郎君と滝クリの結婚についての印象

芸人の不祥事にいったい、どれだけの時間をTVは割いたのか。意味のないワイドショーの賑わいを見て、TVもいよいよ週末を迎えたなと思っていたら、今度は政界のプリンスとニュースキャスターの事故が朝から晩まで、電波を占拠している。

TV局は視聴率本位で番組を作っているのだから、仕方がないといえばそれまでだが、こんな話題で視聴者を囲い込めるほど甘くはないだろう。TV離れが叫ばれて久しいが、むべなるかなだ。
他人様の慶事など、ほとんど興味がなく、誰と誰がどうなろうと「あーそうなの」程度の感慨だ。

TVのワイドショーなど、じっくり見ることはないから、チャンネルは他の話題を探すことになる。それでも、瞬間に「ほうおめでたい」とか、「そのうちに離婚だな」とか、僕流のジャッジは下る。ジャニーズ事務所のやる気のなさそうなアイドル森田剛とトップ女優の宮沢りえの結婚はいい感じだと思ったし、お笑いの山里なんとかとやはりトップ女優の蒼井優のカップル誕生もナイスと思ったものだ。

さて、小泉進次郎と滝川クリステルの結婚だ。官邸前からの二人揃っての記者会見は何事かと思えば、すでに妊娠とのこと。結婚しますの報告に、おもわずTVに見入った。
官邸前を使ってなどと、野暮なことは言わない。意地の悪い下品なゴシップ・マスコミを排除して、うぶな官邸詰めの記者だけを相手に話題のガス抜きをするなんざ、小泉・滝川チームに軍配をあげる。
したがって、横須賀の自邸前での二度目の結婚報告は、ひたすら「お目出度う」の合唱とあいなった。

さて、おめでたいことには違いないというものの、何か単純にめでたいという気持ちがわきあがらなかったのは、僕だけだろうか。
それもどちらかというと、なんでというよりも、小泉君大丈夫？地雷踏んじゃったんじゃないのという感慨だ。
地雷は踏んだら、そのまま足をあげなきゃ爆発しないんだろうけれど、この結婚は踏み続けなきゃならないんだろうな。

とにかく、これだけのビッグカップルで、１と１を足して２にならない印象はなんだろう。
お似合いすぎる？残念なところがない？恵まれすぎている？羨ましい？
いずれにしても、プラスの面もいっぱい考えられて、見栄えのいいカップルの誕生であり、将来の総理総裁候補と目される小泉進次郎に滝川クリステルの語学力はファースト・レディになったとしたら、日本外交にも役に立つだろう。
どちらがどちらの遺伝子の箱を選んだのか。小泉進次郎と滝川クリステルの計算高さは称賛に値する。

菅官房長官の「メデタイ、メデタイ」との満面の笑みが若干気になるところだが、最後に進次郎君にエールを送っておこう。

すでに「おもてなし」に屈したのだから、これ以上、政敵に塩を送ることのないように。今後、ゴシップ・マスコミの餌食になったとしても、それがどうしたというぐらいの打たれ強く、大きな政治家になって欲しいものだ。
くれぐれも、趣味「クリステル」なんてことに、ならないことを祈る。