美容という名の、パーマカルチャー。

2016年9月21日 丸山 裕太 - 旅するように働く美容師 -
私は世界各国でファッションコレクションや雑誌、アーティストをヘアメイクとして担当させていただき、年間の3分の2は海外で過ごしている旅するように働く美容師です。

現在、若者が輝ける場作りが今後のアジアには必要であると思い、東南アジアをはじめとして“ 美容技術” というツールを使いヘアーショーやファッションショーといったイベントを各国で開催し、日本の美業技術の国際的向上を狙い、各国の美容業種における所得向上と貢献を目指しています。

具体的には、カンボジアで美容教育をしております。その学校で育った人たちを日本へインターンシップで行き来できる仕組みを目指しています。なぜならば、現在国外特に発展途上国において表現できる場がまだまだ足りないのが現状だからです。
私たちの活動が、普及し、広がっていくことが出来れば、
今のアメリカや、パリのようなアートやファッションなどのクリエイティビティー(創造・表現)が世界中で生まれると思っています。

日本然り、東南アジアの発展途上国然り、仕事をしていても思うのが、

「最後は自分だ」

ということ。
与えられた機会(チャンス)は一度しかない。
海外で仕事をすると、日本にいる以上にこの想いに駆られます。

一つの機会には、責任というものが重くのしかかっています。
少しの溝が、次回の仕事をなくすというリスク。
国内で、常連のお客様へ施す技術とはある種、かけ離れています。
安定的な施術と革新的なデザインの2つが同時に要求されるということです。

一方で、その責任は、自分自身の表現行動へのアドレナリン=トリハダにつながります。

僕の原動力は、“トリハダ”です。
いかにトリハダを感じれるかです。

受ける評価は、ストレートです。良いものは、良い。悪いものは、悪い。

だから海外は面白い。僕が好きな理由の一つです。
だからこそ思うことがあります。それは

“日本という場所で、いろんな人種の方と一緒に働きたい。”ということ。

日本は、衣食住の環境が発展途上国よりも安心安全です。
そんな場所で働くことが出来れば、人種もフリーで働き方もフリー、もっと自由な生き方を出来る人が増えると想います。それが、ひとりひとりの幸せにつながると思います。

いろんな人種がいることでお互いの足りないところの共有ができます。
いろんな文化が複合されることで、新しい文化や新しい表現が生まれます。
文化、国を超える多様な共有や表現は、人のココロを永続的に豊かにすると感じます。その1つ1つが、プラスのスパイラルを生み出すと感じます。

美容という名の、パーマカルチャー(永久的な文化)。 ※1。
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パーマカルチャー
パーマカルチャーとは、オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが構築した人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のことです。 この言葉は、パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語
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