2014年6月29日 東京「私の相場観」「想定を上回る強さ」

東京の「私の相場観」に貴浩志氏が「想定を上回る強さ」を書いている。

「5月安値を起点とする上昇相場に市場コンセンサスを上回る強さを感じる。足元の相場はアベノミクス相場がスタートした12年12月相場に酷似している。薄商いでボラティリティーが低く、膠着相場が続いた後の上昇相場であるという性格を有する。幅広い銘柄を買い、新高値銘柄をさらなる高みへと上げていく展開である。

トレンドが出た初期の段階でみられる特徴であり、全面高でもある。売買代金の2兆円割れが続き、ボラティリティーが極端に低下した膠着相場下で動きが出た結果として、騰落レシオや株価の上昇速度を示すRSIなどのテクニカル指標などは数年に一度あるかないかという程度の極端な高い水準になっている。この事実だけを見る限り、足元の相場は明らかに過熱しているが、短期的なテクニカル指標の過熱は先高を示唆している場合が多いということも肝に銘じたい。

12年11月から13年5月まで6カ月続いたアベノミクス相場の特徴は調整らしい調整がほとんどなく、休まない相場であったということである。騰落レシオは高水準を維持したままであり、6か月の平均で129%という驚くべき水準を維持していた。

もうひとつ物色意欲の強さを示す指標としては、新高値銘柄数がこの間の営業日数の7割で3桁を記録していたことだ。平均株価は1カ月移動平均を下値支持線として上昇を続けた。スタート時としてはアベノミクス相場第1波に酷似している足元の相場は新たな上昇相場の始動と考えられる」。

「足元の相場は、アベノミクス相場がスタートした12年12月相場に酷似している」は、正論である。今の膠着相場は、新たな上昇相場への始動だからである。12年11月から13年5月まで6カ月続いたアベノミクス相場と酷似している。14年末まで続く、アベノミクス相場第2幕の始まりである。

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