2026年11月6日 トランプ大統領の敗北

実質的にトランプ大統領の評価が問われるアメリカ中間選挙の結果が出た。民主党が連邦議会の上院(定数100改選35)下院(定数435)の過半数を獲得した。長期間にわたり共和党の牙城であった地盤も次々と民主党ブルーカラーに変わっていった。

象徴的なのはテキサス州の下院議員であったジェームス・タラリコ氏が上院の民主党候補として38年ぶりに勝利したことや、中西部カンザス州でも牧師であるアダム・ハミルトン氏が94年ぶりにブルーカラーに変えた事であろう。ミシガン州に於いてはイスラム教徒であるアブドゥル・エルサイード氏が上院議員になる。

トランプ大統領は民主党各候補に対して辛辣な言葉を浴びせていたが、逆効果だった。アメリカ国民の最大の関心事は経済・暮らしであり、極端なイデオロギーでは無かったようである。イラン攻撃による原油価格の高騰などトランプ政権に対する不満が逆風になり共和党に厳しい審判を下した。トランプ大統領も選挙後の会見で「イラン攻撃が一因であった」と認めている。
一方で負けず嫌いのトランプ氏らしく「私の名前がもし投票用紙にあれば圧勝しただろう」ともSNSで投稿している。

一方、下院民主党ジェフリーズ院内総務は「アメリカが戻ってきた。国民は過激主義や腐敗はうんざりだと明確に示した」と発言している。
独裁傾向になってきたトランプ大統領も連邦議会の共和党支配も崩れ去り、落日の権力者が残りの任期をどのようにかき回すのか、同盟国としては不安が残るが、イデオロギー過激主義や貪欲な超富裕層の拝金主義に翻弄された一般有権者の多数の勝利でもあるだろう。

日本に於いても似たような傾向に傾きつつあるが、数%の経済的上位者との格差による不満や不安が少子化を加速させ国力低下に繋がる事を権力者は優先政策にすべきであるし、一般有権者が多数の力を行使できる唯一の手段の選挙権を棄権せず行使する事が大切である。

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