2025年10月8日 自民党 高市総裁誕生

今月4日に行われた自民党総裁選にて、想定されていた予想を覆して女性初の自民党総裁が誕生した。早速、党役員人事が発表された。

副総裁     麻生太郎 
幹事長     鈴木俊一
総務会長    有村治子
政調会長    小林鷹之
選対委員長   古屋圭司

この他、広報本部長に鈴木貴子元外務副大臣や女性役職を増やした。総裁選に於いて特に決選投票では、党内唯一残る派閥、麻生派の功績が大きいとされている中、その影響を感じる人選となっている。 高市氏支持が多かった旧安倍派からは萩生田光一元政調会長を幹事長代行にあてた。萩生田氏の起用にあたっては裏金問題で世論の反発も覚悟の上での決断であろう。

一方野党からは早くも反発が出ている。立憲民主党の野田代表は、裏金問題の中心であった旧安倍派の幹部を起用した点に「解党的出直しから全くかけ離れている、国民感情から理解できない」とコメントしている。
共産党の小池書記局長は「国民ではなく自民党内をみた人事ではないか。第二次麻生政権」とまで揶揄していた。

気になるのが与党として連立を組む公明党の動向である。高市氏が新総裁に選出された時は動揺が広がった。政治と金の問題、歴史認識、に公明党支持者間で懸念がある為、与党としてお祝いムードとはいかない。
斉藤代表は高市新総裁との会談後の会見で「わが党の支持者からも大きな不安や懸念がある事を率直に申し上げ、懸案解消なくして連立政権はないという事を伝えた」としている。普段穏やかな斎藤代表の険しい表情は印象深かった。
平和の党として歩んできた公明党の支持母体である創価学会からも、連立は解消した方が良いとの意見も出ているようだ。
直近の選挙では自民党の政治と金問題に推薦を出して議席数を減らしてきた公明党としては正念場の選択になるだろうが、一政党の凋落より公明党の懸念はどこの党員でもない多くの国民の心配事ではないか。

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