2025年9月24日 自民党総裁選始まる
石破総理の退任に伴う新総裁を選ぶ総裁選が22日告示された。昨年と同様の顔ぶれの5人が届け出た。
立候補者は届け順に小林鷹之元経済安保相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農水大臣の面々だ。
前回の総裁選のメンバーでは小泉氏が国会議員票を最多獲得して、高市氏が党員票を最多獲得している。様々な世論調査でもこの二名が浮上している。
高市氏は「閣僚人事や党役員などを今までよりはるかに多く女性を登用して活躍してもらう」と述べている。また男系による皇位継承を維持する為の皇室典範改正、自衛隊を明記する憲法改正訴えた。
小泉氏は「新たな政策を打ち上げる前に国民に約束したこと、野党と合意した事を着実に実行する事が信頼回復の唯一の道だ」と述べている。さらにガソリンの旧暫定税率廃止に取り組むとした。
各候補とも似たような政策が並ぶ印象を受けたが、これも少数与党になり野党の協力無には法案が進まない事情がうかがえる会見であった。
先の参議院選でも焦点となった外国人の受け入れに関する事項は所見発表演説で各候補者からはルールを守らない外国人の増加に国民の不安が高まっている。外国人受け入れ規制強化や外国人政策を厳格化する等の意見が相次いだ。
その中でも高市氏は時間のかなりを割いて観光客の一部が高市氏の選挙区奈良公園の鹿を蹴り上げたり殴ったりする事例をあげて「日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来る様なら何かをしないといけない」「経済的な動機で来日して難民を主張する人はお帰り頂く」「不法滞在の人たちにも厳格に法律を守って頂く」と主張した。
小林氏もルールを守らない外国人に対し「出入国管理の厳格化や外国人不動産取得の規制強化」を主張した。茂木氏は「違法外国人ゼロを目指して法令順守を徹底するとし、外国人や外国資本の土地買収について一元管理する」と主張した。小泉氏は「外国人問題に関する司令塔機能を強化し、総合的な対策を進めていく」と主張した。林氏は唯一外国人問題には触れなかった。
国民から見て物足りないのは、そもそもの自民党凋落の原因でもある政治と金、企業団体献金の扱いなどに言及した候補は居なかった事だ。