2014年2月7日 東京「都知事選世論調査」「脱原発票割れる」「舛添・細川・宇都宮氏に」

「ダブルスコア差以上」
東京に「都知事選世論調査」「脱原発票割れる」「舛添・細川・宇都宮氏に」が書かれている。

「9日投開票の東京都知事選を前に、本紙は都民を対象に3回目の世論調査を実施した。原発再稼働に反対する有権者は半数を超えているが、投票しようと思う候補者は、元厚生労働相の舛添要一氏(65)、元首相の細川護煕氏(76)、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)の3人に割れた。逆に、原発再稼働を求める層は舛添氏に集中。原発ゼロ層の足並みの乱れが浮かび上がった。

調査では、政府が『安全が確認された』とする原発を再稼働することの是非を聞いた。再稼働反対が53・3%で、賛成は39・6%。また、投票先を選ぶ際に、原発政策を『大いに重視する』は18・4%だが、『ある程度重視する』を合わせると6割を超えた。

しかし、再稼働反対派の投票先は、安倍政権の原発政策に沿う舛添氏と、原発即時ゼロを訴える細川氏と宇都宮氏に三分した。逆に『賛成』の半数以上は舛添氏に集中。主な候補で唯一、原発推進を訴える元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)を引き離していた」。

「舛添氏リード保つ」「投票先未定なお3割」

「本紙世論調査では、都知事選終盤も、舛添氏が幅広い層から支持を集め、リードしている。これを宇都宮氏と細川氏が追い、田母神氏が続く展開だ。
前回に比べ、舛添氏が差を広げつつある。しかし、3割が投票先を決めておらず、流動的な要素も多い。
舛添氏は福祉の充実を訴え、選挙戦を優位に展開。支援を受ける自民支持層の6割、公明支持層の8割をまとめ、民主支持層の3割にも浸透。無党派層からも3割の支持を集める。
宇都宮氏は、脱原発と貧困問題を前面に出して支持を広げている。支援を受ける共産支持層の8割、社民支持層の5割を押さえている。女性の支持が比較的高いのが特徴だ。
細川氏は脱原発を最優先課題に掲げ、小泉純一郎元首相と街頭で訴える。原発政策を特に重視する層の4割、民主支持層の5割をまとめた。ただ、無党派層の支持は2割にとどまる。
田母神氏は防災対策を中心に訴え、自民支持層の2割近くに食い込んだ。個人的に支援する石原慎太郎元都知事が共同代表を務める維新支持層の支持は2割で浸透し切れていない」。

東京の3回目の都知事選世論調査で、舛添氏は、前回調査より、宇都宮・細川両氏との差を広げたとしている。ダブルスコア差以上がついている。勝負あったとなる。舛添氏は、自民支持層の6割、公明支持層の8割、民主支持層の3割、無党派層の3割を固めた。次の宇都宮氏は、共産支持層の8割、社民支持層の5割、無党派層の2割を固めた。3位に転落した細川氏は、民主支持層の5割、脱原発を重視する層の4割を固めたが、無党派層の支持は2割にとどまった。

問題は、再稼働反対53・3%が、1人に集中せず、3人に分散したことである。原発即ゼロの細川氏と宇都宮氏との一本化が失敗したからである。細川氏が宇都宮氏を大きく引き離していれば可能であったのに、僅差で競り合っていたから難しかったのである。細川氏が、正式な出馬表明の記者会見を公示日前日まで遅らせた「あと出しジャンケン」が裏目に出たのである。致命的戦略ミスである。

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