2019年2月19日 毎日「『悪夢の民主政権』応酬」「首相『バラ色ではなかった』」「岡田氏『歴代自民政権が重荷』」

毎日に「『悪夢の民主政権』応酬」「首相『バラ色ではなかった』」「岡田氏『歴代自民政権が重荷』」が書かれている。

「12日の衆院予算委員会では、安倍晋三首相が、自民党大会の演説で、旧民主党政権(2009~12年)を『悪夢』と表現したことをめぐり、激しい論戦が展開された。元民主党・民進党代表の岡田克也氏(立憲民主党会派)は発言の撤回を強く求めたが、首相は色をなして反論。民主党政権への評価や、経済政策を巡る応酬は、夏の参院選を意識した『印象戦』の側面もありそうだ。

『民主党政権の反省はある。しかし、私たちは、歴代自民党政権の重荷を背負いながら政権を運営した』。民主党政権で外相や副総理を歴任した岡田氏は予算委で、『あの悪夢のような民主党政権』と述べた10日の自民党大会での首相発言の撤回を強い調子で迫った。

首相は『バラ色の民主党政権でなかったことは事実』などと反論。岡田氏が『前の自民党政権の反省はないのか。取り消しなさい』と再び撤回を迫ると、首相は『取り消しなさいと言われても取り消さない。言論の自由がある』と拒否。岡田氏が東京電力福島第1原発事故を未然に防げなかったことに触れて『もっとうまく対応できなかったか。だけど以前の自民党政権も責任がある』と批判するなど、感情むき出しのやりとりが続いた。

その後の予算委では共産党の志位和夫委員長が、民主党政権だった10~12年の実質賃金の平均賃上げ率は2・59%で、第2次安倍政権(13~18年)の1・1%を上回っているとの独自の試算を示して質問。首相は『実質賃金が高いのはデフレだったからだ』と反論した。

党大会での首相の発言は安倍政権の経済政策『アベノミクス』の成果を強調する中で行われており、参院選に向けたアピールの側面が強かった。だが、旧民主党出身者はおさまらない。

立憲民主党の枝野幸男代表は11日の党会合で『多くの国民は暮らしが厳しくなり、老後や子育ての不安が大きくなっている』とアベノミクスを批判。自由党の小沢一郎共同代表は12日の記者会見で、野党勢力による政権奪還を念頭に『(首相に)もう一度悪夢を見てもらう』と皮肉った。

一方、公明党の山口那津男代表は同日の会見で『どう いう趣旨なのか経緯は分からないので評価は控えたい』。野党が毎月勤労統計の不正問題で攻勢を強める中で非難合戦をするのは得策ではないとの雰囲気も与党にあり、ある閣僚経験者は『相手を悪者にする言い方は、聞いている方がどう感じるか』と懸念を示した」。12日の衆院予算委員会で安倍晋三首相が自民党大会の演説で「旧民主党政権」を「悪夢」と表現したことを巡り、元民主党代表の岡田克也氏と激しい論戦が展開されたが、参院選を意識した情報戦である。NHK調査(9~11日)で、自民党37・1%に対して、立民5・7%+国民0・6%で6・3%しかない。旧民主党政権を民意が悪夢と見ている証左である。

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