2018年10月7日 朝日 社説「沖縄知事選」「辺野古ノーの民意聞け」
「辺野古YESの民意構築を」
朝日の社説に「沖縄知事選」「辺野古ノーの民意聞け」が書かれている。
「沖縄県知事に前衆院議員の玉城デニー氏が当選した。急逝した翁長雄志前知事は、米軍普天間飛行場の移設先として、名護市辺野古に基地を造ることに強く反対してきた。その遺志を継ぐ玉城氏を、有権者は新しいリーダーに選んだ。安倍政権は県民の思いを受けとめ、『辺野古が唯一の解決策』という硬直した姿勢を、今度こそ改めなければならない。
まず問われるのは、県が8月末に辺野古の海の埋め立て承認を撤回したことへの対応だ。この措置によって工事は現在止まっているが、政府は裁判に持ち込んで再開させる構えを見せている。しかしそんなことをすれば、県民との間にある溝はさらに深くなるばかりだ。
朝日新聞などが行った県民世論調査では、辺野古への移設は賛成25%、反対50%だったが、基地問題に対する内閣の姿勢を聞く問いでは、『評価する』14%、『評価しない』63%とさらに大きな差がついた。『沖縄に寄り添う』と言いながら、力ずくで民意を抑え込むやり方が、いかに反発を招いているか。深刻な反省が必要だ。
今回の選挙で政権側がとった対応は異様だった。全面支援した佐喜真淳氏は辺野古移設への賛否を明らかにせず、応援に入った菅官房長官らは、県政とは直接関係のない携帯電話料金の引き下げに取り組む姿などをアピールして、支持を訴えた。
都合の悪い話から逃げ、耳に入りやすい話をちらつかせて票を得ようとする。政権が繰り返してきた手法と言えばそれまでだが、民主主義の土台である選挙を何だと思っているのか。
一方で、沖縄の今後を考えるうえで重要な主張の重なりもあった。玉城、佐喜真両氏がそろって、在日米軍にさまざまな特権を認めている日米地位協定の改定を、公約の柱にすえたことだ。佐喜真氏も、協定の運用を話し合う日米合同委員会に『沖縄の声が反映する仕組みをつくる』と具体的に唱えた。
過重な基地負担に苦しむ県民の、立場を超えた願いと見るべきだ。政府もまさか『佐喜真氏の独自の考えで、我々とは関係ない』とは言うまい。実現に向けた真摯な努力を求める。
新知事の前には、基地問題だけでなく、地域振興や福祉・教育などの課題が待ち受ける。加えて、安倍政権がとってきた、従う者は手厚く遇し、異を唱える者には徹底して冷たく当たる政治によって、県民の間に深い分断が生まれてしまった。その修復という難題にも、全力で取り組んでもらいたい」。
社説の主旨である「辺野古ノーの民意聞け」に異論がある。
沖縄県知事選で前衆院議員の玉城デニー氏が佐喜真淳氏の8万票の差をつけて圧勝したが、8万票差もついた勝因は何か、である。朝日の出口調査によれば、自民支持層の12%、公明支持層の19%が玉城氏に流れているという。自民から2万5000、公明から2万の計4万5000票の玉城氏へのシフトで9万票差がついたことになる。何のことはない。そのシフトなければ、1万票差で佐喜真氏が勝ったとなるが。自公の敵失が勝因となる。
問題は、辺野古移設反対60%の民意を誰が作ってきたのか、である、沖縄の左派2紙の占有率90%以上がそれである。反安倍、反安保、反戦、反基地というフェイクニュースの一大キャンペーンを展開しているのだから自公支持層の一部が流出するのは必然である。左派2紙に対峙する親安倍、親安保、親基地のファクトニュースによる辺野古YES60%の民意の構築が急務となる。