2016年2月14日 東京「除染目標年1ミリシーベルト以下」「環境相『根拠ない』撤回」「閣僚辞任は否定」

東京に「除染目標年1ミリシーベルト以下」「環境相『根拠ない』撤回」「閣僚辞任は否定」が書かれている。

「丸川珠代環境相は12日、記者会見し、東京電力福島第一原発事故後に国が除染の長期目標を年間被ばく線量1ミリシーベルト以下に定めたことに『何の根拠もない』とした自身の発言を撤回した。被災者に謝罪する一方、引責辞任は否定した。東日本大震災から5年の節目を控える中での不用意な発言は国会で野党に追及され、撤回を余儀なくされた。

丸川氏は記者会見で発言について『事実と異なるものであり、福島に関連する発言をすべて撤回させていただきたい』と表明。『被災者の皆さまに対し誠に申し訳なく、あらためて心からおわび申し上げる』と述べた。進退については『しっかり福島の皆さまの思いに応えることが大切だ。引き続き職責を果たしたい』と説明した。

撤回を決めた経緯として、自身の講演に関する報道関係者の取材メモを入手し、講演の出席者からも聞き取り調査をして、発言内容を確認したと明らかにした。当初は国会で『記録を取っていないし、そういう言い回しをした記憶はない』と釈明していた。

丸川氏は7日、長野県松本市で開かれた自民党の若林健太参院議員の集会で講演した際に、『<反放射能派>というと変だが、どれだけ下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちがわあわあ騒いだ中で何の科学的根拠もなく、時の環境相が1ミリシーベルトまで下げると急に言った』などと発言していた」。

丸川環境相が、東京電力福島第1原発事故後に国が除染の長期目標を年間被ばく線量1ミリシーベルト以下に定めたことに「なんの根拠もない」との自らの発言を撤回したが、間違っている。正論だから、戦うべきであったのに、である。国際放射線防護委員会=ICRPの勧告は、1ミリではなく、20ミリシーベルト以下だからである。被災者10万人超がいまだに帰郷できないのは、1ミリシーベルト以下と民主党政権が決めたからである。20ミリシーベルト以下に是正することが急務となる。

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