2016年1月19日 産経「参院選」「民・共タッグ破談の兆し」「連合と岡田氏『共産排除』一致」

産経に「参院選」「民・共タッグ破談の兆し」「連合と岡田氏『共産排除』一致」が書かれている。

「民主党の岡田克也代表は15日、夏の参院選1人区の協力に関する共産党との協議について『現時点では特にない』と述べ、自らは協議を呼び掛けない考えを示した。都内で記者団に語った。『岡田氏を信頼している』と述べてきた共産党の志位和夫委員長は協議入りの扉さえ閉じる対応に焦りを募らせており、“破談”の兆しを見せ始めた。

岡田氏は15日、BS朝日番組の収録でも『共産党が候補を出せば自民党を利する。野党が複数たてるのは愚策だ』と“自主的降板”を迫った。その上で『(野党統一)候補が共産党の支持を受けた結果、票を減らす可能性もある』と言い切り、『共産アレルギー』を隠そうとさえしなかった。

共産党は32ある1人区のほぼすべてで公認候補を内定している。民主党は支持団体や党内の保守層に根強い共産党への忌避感に配慮し、『あうんの呼吸』(閣僚経験者)で共産党が自主的に候補者を取り下げる形を狙う。

岡田氏と15日に懇談した民主党最大の支持団体、連合の神津里季生会長も、報道陣の前で『候補者を後から共産党が応援することはあるかもしれないが、最初から共産党がその輪の中にあるというのは違う』と述べ、共産党との共闘にクギを刺した。神津氏は記者団に『認識を改めて共有した』と語り、『共産党排除』で岡田氏と一致したことをアピールした。

一方、志位氏は14日の記者会見で『一本化を本気でやるならば、真剣な協議としっかりとした合意が必要だ。協議抜きの一本化はできない』と強調した。1人区で野党統一候補の合意ができたのは熊本選挙区のみ。野党共闘を主導しているとの自負が強い志位氏は『中央の政党間の協議を始めなかったら進まない』といらだちを隠さなかった。

志位氏は会見で繰り返し『協議に入ることを呼び掛けたい』と訴えた。だが、岡田氏は15日、共産党からの協議申し入れが『ない』と記者団に語り、呼応する気配もない。安全保障関連法廃止や、野党共闘で安倍晋三政権に対峙する必要性は共有しつつ、双方の思惑はすれ違ったままだ」。

連合と民主党の岡田代表とが「共産党排除」で一致したと言う。民・共共闘は破談かと言うとそうではない。共産党の32の1人区の候補者の自主的取り下げを狙ったものである。共産党も最後には応じざるを得ない。安倍政権打倒のためには、である。

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