2015年9月24日 読売「本社世論調査」「内閣支持41%、不支持51%」「再び逆転、安保法『説明不十分』」

「内閣支持率41%、不支持率51%」

読売に「本社世論調査」「内閣支持41%、不支持51%」「再び逆転、安保法『説明不十分』」が書かれている。

「読売新聞社は19~20日、安全保障関連法の成立を受けて緊急全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は41%で、前回調査(8月15~16日)から4ポイント下落し、不支持率は51%(前回45%)に上昇した。安保関連法の衆院通過後の7月調査で、内閣支持率は2012年12月の第2次安倍内閣発足以降、初めて不支持率を下回った。前回調査では支持率と不支持率が並んでいたが、今回は再び逆転した。

安保関連法の成立を『評価しない』人は58%、『評価する』は31%だった。安保関連法の内容について、政府・与党の説明が不十分だと思う人は82%に達した。内閣支持率の低下は、安保関連法への理解が進んでいないためとみられ、政府には法成立後も、丁寧な説明が求められている。

安保関連法の成立で、抑止力が高まると答えた人は34%で、『そうは思わない』は51%だった。

野党が採決に反対する中、与党が参院本会議で採決したことを『適切だ』とした人は30%、『適切ではない』は60%だった。一方、民主党などの野党が、内閣不信任決議案や問責決議案を相次いで提出するなどして抵抗したことを『適切ではない』とした人は48%で、『適切だ』は41%だった。政党支持率は自民党が33%(前回37%)に低下し、民主党は横ばいの11%(同10%)などだった。

<財務省案「反対」75%>

読売新聞社の緊急全国世論調査で、消費税率10%時の負担緩和策について聞いたところ、税率はすべて10%とした上でマイナンバーカードを使って、食料品などの増税分をあとから給付する財務省案への『反対』が75%に達し、『賛成』は15%にとどまった。

財務省案で、増税分の給付額に上限を設ける内容となっていることにも、『反対』が55%で、『賛成』は30%だった。

一方、消費税率を10%に引き上げるのと同時に、生活必需品などに軽減税率を『導入すべきだ』と答えた人は63%に上り、『そうは思わない』の29%を大きく上回った。軽減税率を導入すると、小売店などの事業者が消費税を納める手続きが煩雑になるとの声もあるが、『商工自営、自由業』の人でも、『導入すべきだ』は全体より高い67%に上った」。

以上の調査結果から次のことが読み解ける。

読売調査の内閣支持率は前回調査(8月15~16日)より4ポイント減の41%、不支持率は6ポイント増の51%となった。「安保法案成立を評価しない」58%が押し下げたからである。「安保法案は戦争法案だ、違憲だ」とする「平和という名の戦争」によって、内閣支持層、自民党支持層の一部が離反したからである。幸い、民主党支持率は1ポイント増、共産党は同じと反対の民意の受け皿になってないから、自民党支持層が思想武装すれば、内閣支持率50%台に、自民党支持率40%台に復帰し得るが。

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