2014年8月15日 読売 「次の幹事長、憶測様々」「盟友、参謀、抜擢・・」「岸田氏が本命」

「岸田氏が本命」

読売に「次の幹事長、憶測様々」「盟友、参謀、抜擢・・」「岸田氏が本命」が書かれている。

「9月第1週に行われる内閣改造・自民党役員人事は、石破幹事長が交代する方向となり、後任選びに注目が集まっている。過去の幹事長選びでは、『挙党態勢型』や『参謀型』『盟友型』『抜擢型』などのパターンがあり、党内では様々な憶測が飛び交っている。

石破氏の起用は、総裁選で戦ったライバルを取り込む挙党態勢型だった。石破氏の後任として本命視されているのが、岸田外相だ。首相に近い議員は、『党に配慮する意味で、派閥会長の岸田さんの起用はあり得る』と指摘する。岸田氏が会長を務める岸田派(宏池会)は『軽武装・護憲』を掲げ、古賀誠元幹事長らを中心に、首相とは政策的な違いがある。ただ、岸田氏は、首相の外交方針を忠実に実行し、首相の信頼を得ているとされる。

岸田氏が幹事長になれば同派(衆院32人、参院12人)の協力が見込めるだけに、岸田氏起用も挙党態勢型に分類される。来秋の党総裁選に向け,反安倍の動きを封じる狙いもあるとされる。

次期幹事長は、来春の統一地方選の責任者となるほか、今年10月の福島県知事選、11月の沖縄県知事選など苦戦が予想される地方選での調整役も担う。このため、公明党と太いパイプを持ち、経験豊富な二階俊博衆院予算委員長也細田博之幹事長代行ら参謀型のベテランを据えるべきだとの意見も党内には根強い。森喜朗首相に起用された野中広務幹事長が参謀型の典型だ。

過去には、小泉純一郎首相と山崎拓幹事長のような『盟友型』もあった。今回の人事では、首相と考えの近い下村文科相を起用するとの見方もくすぶるが、第1次内閣が『お友達内閣』と批判されたことも踏まえ、『親しい議員を据えると、また批判を浴びる』(首相周辺)と盟友の起用には慎重論が大勢だ。

次期幹事長は、来春の統一地方選で『党の顔』として全国を回る役割も求められる。小泉純一郎首相が当時は当選3回の若手だった安倍首相を抜擢したように、人気の高い小渕優子元少子化相(当選5回)に期待する向きもあるが。『後ろ盾となる大物議員がいないと厳しい』(党関係者)との意見がある」。

安倍首相が、幹事長選びの第1条件に挙げるのは、イエスマン型となる。小泉首相の「郵政解散」に備えての武部勤幹事長起用がそれである。その意味では、安倍首相の盟友である下村文科相起用がベストとなる。第2条件は、総裁選に勝てる挙党態勢型である。その意味では派閥の長である岸田外相がベストとなる。問題は、安倍首相が解散と総裁選のいずれを最優先するか、である。先ず、総裁選を最優先せざるを得ないから、岸田外相が本命となるが。

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