2026年5月27日 トランプ外交の功罪
トランプ大統領が再度復帰して以来、世界秩序は大きく変貌していった。
「アメリカを再び偉大に」のキャッチフレーズのもと、トランプ氏を熱烈に支えるMAGAと言われる支援者達は時に過激になり分断と混乱を起こしてきた。
国際法に逸脱してる可能性が指摘されるベネゼエラ攻撃時も「国家安全保障戦略のもと西半球におけるアメリカの覇権は揺るがない」と発言している。
外交・安全保障の指針であるNSSではモンロー主義(1823年第5代アメリカ大統領ジェームス・モンローが発した外交方針。アメリカもヨーロッパの内政や戦争に関与しない代わりにアメリカ大陸への干渉を拒否する)のトランプ系を実行するとしている。トランプ氏自身も自らの名前をもじり「ドンローン主義」と発言していた。
トランプ大統領を支える人物に第一次政権で大統領次席補佐官、第二次政権では国務省政策企画室長であったマイケル・アントン氏がいる。国家安全保障戦略の土台を作った人物でもある。アントン氏は「トランプ主義」と題した論文の中でEU(欧州連合)を(詐欺}と強烈に批判し、トランプ主義とはナショナリズムだと結論ずけている。
トランプ大統領は初回大統領選に臨んだ時期には中東地域での終わりのない紛争を糾弾していた。軍事的介入には特に慎重であった印象だ。
今回のイランに対する攻撃はイスラエルの強い要望があったとはいえ、衝撃的でパラダイムシフトが起こったかのように感じる。モンロー主義の西半球中心主義に反する行動である。
トランプ支持で知られるアメリカFOXニュースの名物司会者であったタッカー・カールソン氏はトランプ支持者に強い影響力をもつ人物であったが、今回のイラン攻撃に関して、イスラエルにそそのかされた愚かな行為と批判した。
それらの離反はMAGAの支持層分断も揺るがしている。大きく変遷するアメリカと今迄と同じ国家観で付き合うのは難しくなってきたと思う。

