トランプハンドラーズ
2026年3月10日
高野育郎 - グループアム代表 -
とうとう、トランプとネタニヤフのコンビによってイランの戦争の火蓋が切って落とされた。我々の認識であれば、イスラエルは中東の小国であり、米国の方向性を決めることなどできようはずもないと思われる。しかしながら、今回のトランプ政権は見事にイスラエルにコントロールされている。トランプも就任来、イスラエルに対し、かなり抵抗をしてきたが、今回のイラン問題で完全に牙を抜かれた。米国の国民世論はこの戦争に間違いなく反対である。おそらくトランプが攻撃に踏み切る事はないと、世界は見ていただろう。仮にあっても極めて限定的なもので、戦火の拡大はしないだろうとの観測である。あくまでディールを有利に進めるためのものであると見ていた。しかし、見事にトランプはイスラエルにはめられた。
トランプは昨年、宗教指導者は排除するべきではないと発言していたことからも、おそらく米国はトップの排除は米軍そのものが行ってはいないだろう。となると、排除の実行者はイスラエルと言うことになる。トランプはここまでの作戦を知っていたのだろうか。現体制のトップを排除する事は、その体制を崩した。後の事後処理を適切に行える自信がなければ、混乱を招くだけである。
イランの政権を管理できるような状態であったかと言えば、甚だ疑問である。
すると、当然、トランプにとって80名もの指導者の排除は予想外。すくなくともハメネイは生かしておく必要があったはずである。しかし、イラン指導部は根こそぎ排除されたと考えて良い。そこから出てくる結論は、米国は今後、泥沼の中東戦争に巻き込まれること以外、選択肢はなくなる。
おそらく、トランプは、イスラエルのネタニヤフに今頃になって、騙されたと、ホゾを噛んでいることであろう。引くも地獄、進むも地獄であるが、自らが招いたことである。11月には中間選挙もあり、トランプ政権にとってはいよいよ正念場となっていく。もしここでトランプがイスラエルを切り、戦争を終結させれば、彼は今後の歴史家に第三次世界大戦を防いだ名大統領の称号を冠せられることであろう。
しかし、これは戦争を始めるよりも難しい。ノーベル平和賞は、はるか彼方の果てにある。
トランプは昨年、宗教指導者は排除するべきではないと発言していたことからも、おそらく米国はトップの排除は米軍そのものが行ってはいないだろう。となると、排除の実行者はイスラエルと言うことになる。トランプはここまでの作戦を知っていたのだろうか。現体制のトップを排除する事は、その体制を崩した。後の事後処理を適切に行える自信がなければ、混乱を招くだけである。
イランの政権を管理できるような状態であったかと言えば、甚だ疑問である。
すると、当然、トランプにとって80名もの指導者の排除は予想外。すくなくともハメネイは生かしておく必要があったはずである。しかし、イラン指導部は根こそぎ排除されたと考えて良い。そこから出てくる結論は、米国は今後、泥沼の中東戦争に巻き込まれること以外、選択肢はなくなる。
おそらく、トランプは、イスラエルのネタニヤフに今頃になって、騙されたと、ホゾを噛んでいることであろう。引くも地獄、進むも地獄であるが、自らが招いたことである。11月には中間選挙もあり、トランプ政権にとってはいよいよ正念場となっていく。もしここでトランプがイスラエルを切り、戦争を終結させれば、彼は今後の歴史家に第三次世界大戦を防いだ名大統領の称号を冠せられることであろう。
しかし、これは戦争を始めるよりも難しい。ノーベル平和賞は、はるか彼方の果てにある。

