2015年7月11日 読売「本社世論調査」「内閣支持率低下49%」「新国立『見直しを』81%」
「内閣支持率4ポイント減の49%、自民党支持率3ポイント減の35%」
読売に「本社世論調査」「内閣支持率低下49%」「新国立『見直しを』81%」が書かれている。
「読売新聞社は3~5日、全国世論調査を実施した。2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設計画を『見直すべきだ』と答えた人は81%に達し、『そうは思わない』の14%を大きく上回った。
新国立競技場の建設費は当初予定から約900億円増え、2520億円となる見通しだ。費用が巨額に膨れあがった計画をこのまま進めることに、国民の多くは疑問を抱いている。男女別では、「見直すべきだ」は女性が83%、男性は78%だった。
自民党の保守系議員による勉強会で『報道規制』発言が相次いだ問題について、自民党が勉強会の代表や発言した議員を処分したことを『当然だ』と答えた人は74%に上り、『そうは思わない』は15%だった。
安倍内閣の支持率は49%で、前回調査(6月5~7日)の53%から4ポイント低下した。内閣支持率が5割を切ったのは、14年12月の第3次安倍内閣発足直後(49%)以来で、『報道規制』発言が影響したとみられる。不支持率は40%(前回36%)。
自民党の支持率も前回から3ポイント下がって35%と、政権に復帰した12年12月以来、最も低くなった。その他の政党は、民主党9%(同7%)、公明党4%(同3%)などだった。
政府・与党が今国会の会期を大幅に延長して、確実な成立を期す安全保障関連法案については、今国会での成立に『反対』が63%(同59%)に上昇し、『賛成』は25%(同30%)だった。
政府・与党が法案の内容を『十分に説明している』は13%(同14%)にとどまり、『そうは思わない』が80%(同80%)に達している。説明不足との認識が依然として解消されていないことが、法案への理解が広がらない要因とみられる。安全保障法制の整備に『賛成』は36%(同40%)に下がり、『反対』は50%(同48%)だった」。
以上の調査結果から次のことが読み解ける。
内閣支持率が前回調査(6月)より4ポイント減の49%、不支持率が4ポイント増の40%、自民党支持率が3ポイント減の35%となったのは、安保法案の今国会成立反対が4ポイント増の63%、賛成が5ポイント減の25%、自民党の勉強会で「報道規制」発言をした議員の処分を「当然だ」が74%、「そうは思わない」15%が、下げ要因となったからである。
問題は、自民党若手議員の「報道規制」発言は正論なのに、「暴論」として葬り去られたことである。マスコミを走狗としている「平和という名の戦争」に異議を申し立てたのに、返り討ちにあったのである。正論が「暴論」とされてしまうほど、「平和という名の戦争」が国民に広く浸透しているからである。安保法案の内容を政府・与党が十分に説明していないが80%もあるのは、マスコミによって「安保法案は戦争法案だ」のイメージが、国民に広く浸透しているからである。与党支持層の思想武装が急務となる。
*8日、9日は、所要により休止しますが、その2日分は10日朝に一括掲載します。