2016年4月29日 読売「参院選へ野党共闘進む」「北海道補選、健闘で勢い」「23の1人区、統一候補メド」

読売に「参院選へ野党共闘進む」「北海道補選、健闘で勢い」「23の1人区、統一候補メド」が書かれている。

「先の衆院北海道5区補欠選挙での野党統一候補の健闘を受けて、夏の参院選に向けた野党共闘が加速している。26日には民進党が参院選和歌山選挙区の公認候補の取り下げを発表した。32ある1人区のうち23選挙区で野党候補の一本化のメドがつきつつある。今後も増える見通しで、野党共闘で『自民1強』に立ち向かう構図が鮮明になってきた。

民進党は和歌山選挙区に擁立予定だった坂田隆徳氏を、衆院和歌山2区に回すことを発表した。参院和歌山選挙区では、野党系候補が1人に絞り込まれる。同党は26日、同じ1人区の新潟選挙区で生活の党前参院議員の森裕子氏への推薦も決めた。

読売新聞の調べでは、1人区のうち19選挙区ですでに候補者の一本化が実現した。内訳は民進党公認が8、無所属が11だ。このほか4選挙区でも一本化に向けた協議が具体化している。

他の1人区でも『自公政権に対抗するには、非自民勢力の結集が必要だ』(福島選挙区の増子輝彦・民進党参院議員)など前向きに協議が進みそうだ。ただ、岡田代表のおひざ元である三重選挙区など一部では実現の兆しが見えていない。『三重で共闘すれば、<民共合作>批判がさらに強まる』(民進党関係者)などの懸念があるとみられる。

一方、次期衆院選での共闘も機運が高まってきた。民進党の安住淳国会対策委員長は26日の記者会見で、『参院選は一生懸命連携して衆院選はバラバラでやったら国民から見て分かりにくい』と語った。本来、政権選択選挙と位置づけられる衆院選での共闘は、民進党にとってハードルが高い。取りざたされているのが、共産党など他の野党が候補者を擁立した選挙区の一部で民進党は擁立を見送る『暗黙の共闘』」だ。すでに共産、社民、生活の3党は「譲れない選挙区」のすりあわせを進めており、近く、民進党に提示したい考えだ」。

夏の参院選に向けた野党共闘が加速している。32ある1人区のうち23選挙区で野党候補の一本化のメドがつきつつある。問題は、民進党の支持率が急落していることである。23,24日の産経・FNN調査で民進党支持率は3月調査より5・5ポイント減の7・3%しかない。民共合作を嫌って保守支持層が離反したからである。衆参同日選の好機である。

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