2016年10月27日 日経「小池旋風、与党にも警戒感」「補選でまざまざ、つなぎとめに躍起」「知事選めぐる区議の処分、二階氏、見直し示唆」

日経に「小池旋風、与党にも警戒感」「補選でまざまざ、つなぎとめに躍起」「知事選めぐる区議の処分、二階氏、見直し示唆」が書かれている。

「衆院東京10区補欠選挙で明確になった『小池効果』に対し、自民党内で今回の勝利をきっかけに、都連と対立した小池百合子知事との関係修復を進めようという動きが出ている。来夏の都議選や次期衆院選をにらみ、小池人気への便乗に期待する狙いがある。二階俊博幹事長は24日、小池氏を支援した区議への『離党勧告』問題を早期に収拾させるため、処分見直しの可能性に言及した。

『小池ブームはすごいね』。補選の投開票後、安倍晋三首相は与党幹部に漏らした。小池氏との連携を主導する二階氏は近く小池氏と若狭勝氏の当選祝賀会を開く予定だ。来夏の都議選や次期衆院選に備え連携を深めたいとの思惑があるようだ。

官邸や自民党本部が小池氏と関係改善を進める上でネックとなるのが、都知事選で小池氏を支援した豊島・練馬区議7人の処分問題だ。都連は『離党勧告』を宣告し、今月末までに勧告に従わない場合、除名処分とする考えを伝えている。7人は今回の補選で若狭氏の選挙戦の実動部隊も担った。

24日の都連の幹部会合で、下村博文会長ら国会議員4人と都議の高島直樹幹事長らが対応を協議。自主的に離党しない場合は除名すべきだとの声も上がったが、結論はでなかった。二階氏は24日の記者会見で『都連の動向を見ながら、円満な形で落着できるなら結構だ』と処分見直しの可能性に言及した。

都知事選で小池氏を応援した若狭氏に対し、当初、都連内には『除名処分にすべきだ』との意見もあったが、二階氏は口頭での厳重注意にとどめた。このため、7人の区議に関しても処分が軽減される可能性もある。小池氏を支持した区議の一人は『できれば自民党に残りたい』とした上で『離党する場合は受け皿が必要になる。そのときは小池新党だ』と打ち明ける。

補選の投開票日の23日、小池氏は月末に立ち上げる政治塾に4000人が応募していると明らかにした。これを予備軍に新党を立ち上げれば、自民党にとって脅威となるのは必至だ。小池氏を応援する区議の一人は『新党を結成して都議選を戦えば127議席のうち30議席は取れる』との見方すら示す。都議選を国政選挙並みに重くみる公明党の幹部は『新党になれば旋風になるかもしれない。補選で自民支持層は投票率が低かったが、小池支持層は投票率が高かった』と分析する。

自民党幹事長代行も務める下村氏は24日、衆院当選1、2回の党所属議員を集めて国会内で開いた会合で、次期衆院選の小選挙区で自民党の獲得議席が、前回より86議席減る可能性があるとの見方を示した。党内には『小池新党を相手に選挙戦を戦う余力はない』(中堅)との見方が多い。自民党幹部は小池氏の動きについて『都議選の直前まで新党構想をちらつかせ、小池都政の運営に与党の協力を引き出す狙いだろう』とみる」。

小池百合子都知事が月末に立ち上げる政治塾に4000人が応募しており、これを予備軍に新党を立ち上げれば自民党にとって脅威となる。小池新党を立ち上げさせないためにも、7人の区議処分見直しをし、来年1月解散・総選挙をとなるが。

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