2015年5月29日 産経「1強の足元」

産経の「1強の足元」に、「自民派閥に合流機運」「麻生派と山東派、石原派は二階派と・・」「『ポスト安倍』候補育成」が書かれている。

「自民党で派閥の合流や連携を目指す動きが目立ち始めた。麻生派と山東派は長年の課題だった合流話が再燃、石原派幹部は二階派との合併を模索する。『政高党低』と揶揄されるほど安倍晋三首相(党総裁)の強さばかりが目立っている党内も各派の領袖らが9月の総裁選を見据え、『数』を束ねる動きを本格化させている。

『風の便りでは<麻生派と愛をはぐくんでいる>と聞いている。山東昭子会長は、せっかく女性初の派閥会長になったのだから、しばらく会長職をお楽しみいただきたい。ただ<長すぎた春>にならないよう祈念したい』

都内のホテルで27日に開かれた山東派のパーティーで、同派元会長の高村正彦副総裁はこうあいさつした。

会場には大挙して集まった麻生派議員の姿があった。25日の麻生派パーティーには、逆に山東派の議員が多数出席していた。両派の合流は、求心力アップを狙う麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相が熱心で、両派は平成24年5月から合同勉強会を年1回ペースで開くなど連携してきた。ただ、最近は山東派から党要職や閣僚への起用が相次ぎ、『急いで合流する必要性がない』(同派幹部)と機運がしぼんでいたが、会長交代を機に再び盛り上がっている。

二階派と石原派でも合流話が急速に進む。関係者によると、石原派前会長の山崎拓元副総裁が昨年9月の内閣改造で、同派からの入閣者がゼロだったことなどに危惧を抱いたことが発端という。

派閥同士が連携する動きは、党内第2派閥の額賀派と第3派閥の岸田派の間でも広がる。両派の参院議員約40人は3月、都内で会合を開催。ともにリベラル色が強く、岸田派座長を務める林芳正農林水産相は『志を一緒にしている仲間だ』と結束を呼びかけた。出席した議員も『考え方の近い2派がバランスを取る勢力になっていけばいい』と指摘。『ポスト安倍』候補として岸田文雄外相を挙げたほどだ。

党内では安倍首相の党総裁再選は堅いとされ、派閥色を出す動きは控えられていたが、将来の『ポスト安倍』候補育成を視野に、そろり動き始めたようだ」。

麻生派37人と山東派10人の合流によって47人となり、岸田派45人を抜いて第3派閥になるが、ポスト安倍を麻生氏にするために、であるが、現実味がない。麻生氏が、安倍首相の無投票再選を支持しているからである。二階派34人と石原派14人との合流話も出ているが、二階氏が同じく無投票再選を支持している。岸田派45人と額賀派53人との連携の動きも出ているが、岸田氏も同じく無投票再選支持である。合流機運は失速するが。

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