きな臭い令和の米騒動

2025年4月23日 高野育郎 - グループアム代表 -
米が店頭から消え,米の価格が暴騰している。米といえば日本の主食。
唯一の自給率100%の穀物であり,世界で最も美味い米の国,日本であったはずだ。

もともと日本の農業政策には様々な問題点が指摘されてきた。
まず小規模農家を中心にして,大規模農家あるいは法人化農業を認めてこなかった。
最近は法人化をやっと認めることにはなってはきた。
これはとりもなおさす小規模にしておくこたとで家族経営の農家を温存し,農業人口を維持しておくことで,自民党の票田を温存し,農協で管理される農家は農協などの管理団体には反抗できないという構図。
投票依頼には反対できない。

問題点は他にも時代にそぐわない農地法の改正や種苗法の問題など枚挙にいとまがない。
また今や農協は農林中金をトップとして巨大な金融機関となっており,機関投資家としてウォール街やシティにも影響を及ぼすにまでになっている。
最近のニュースには1兆9000億円の最終赤字で理事長が引責辞任とのニュースがあった。
この赤字は海外における債権取引の損金を計上したことによるもである。

実のところ農林中金の債権取引の損失は、今までにも繰り返されており,農林中金は機関投資家の中でも最も緩いカモなのだろう。
さて,株も債権も博打であるから損失を出す事もあろうが,もし仮にその損失を埋めるために今回の米騒動が仕掛けられていたとしたら,あー,恐ろしや。恐ろしや。です。
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