2017年10月12日 東京 「核心」「希望 政権の資格そろわず」「首相候補 小池氏示さぬまま」「候補擁立 過半数確保へ腐心」

東京の「核心」に「希望 政権の資格そろわず」「首相候補 小池氏示さぬまま」「候補擁立 過半数確保へ腐心」が書かれている。

「政権選択選挙の衆院選で、政権を目指す政党は、公約、首相候補、過半数を獲得できる候補者数を、有権者に示さなければならない。政権交代を掲げる希望の党は、公約は発表したが、首相候補と、過半数の候補者は示せていない。公示が10日に迫っている。

<出ない>

希望の党代表の小池百合子東京都知事は7日、東京・銀座で結党後初の街頭演説に臨み、夜にはインターネット番組で他党の党首たちと討論。しかし、希望の党の首相候補は、この日も明らかにしなかった。

民進党の前原誠司代表は同日の民放番組で『小池さんが首相候補で戦うのが分かりやすい』と、なお小池氏に立候補を促す考えを表明。しかし、小池氏は一貫して立候補しない考えを示している。

小池氏は6日の記者会見で、衆院選前に首相候補を明らかにするかどうか聞かれ『整理がつき次第公表する』と、明示しない可能性に言及した。幹事長など主な役職も決まっておらず、『国民に分かりにくい』(菅義偉官房長官)と攻撃されている。

<石破氏?>

小池氏がいつまでも首相候補を示さないことから、希望の党が他党から首相候補を担ぐのではないかという憶測も流れる。

自民党が大きく議席を減らして安倍晋三首相が退陣する場合、国会での首相指名で自民党の新たな首相候補に乗り、与党の一角となる②衆院選後、自民党を割って出た安倍首相に批判的な勢力と連携して首相指名を制する――などのシナリオだ。

具体的には、自民党内で首相と一線を画す石破茂元幹事長、小池氏と親しい野田聖子総務相の名前が挙がる。両氏の選挙区に、希望の党は現時点で候補者を擁立していない。

小池氏との連携について、石破氏は『選挙前にそんな話をするのは極めて不謹慎』、野田氏は『小池知事とは親しいときも、親しくないときもある』と話す。

<公認辞退>

希望の党には民進党から多くの前職が合流したが、立候補予定者は現在200人余り。衆院定数の過半数(233人)に届いていない。公認を辞退したケースもある。小池氏が一部の民進党出身者を『排除する』と発言したり、民進党の政策と大きく異なる政策協定書への署名を迫ったりしたことへの反発が影響しているとみられる。

希望の党は、公示までに比例単独候補などを積み増す方針。一方、前原氏は同番組で「無所属が30人以上いる」として、連携可能な野党系無所属も加えれば過半数の候補者を確保できるとの見方を示した。

<小池氏「真の改革進める」、結党後の初の街頭演説>

希望の党代表の小池百合子東京都知事は7日、結党後初の街頭演説を東京都中央区の銀座4丁目交差点で行った。消費税率を2019年10月に10%に予定通り引き上げる自民党の方針を批判し、『この(衆院)選挙をチャンスに、真の改革を進めよう』と訴えた。

消費税増税について『好景気の実感がないまま進めることを立ち止まるべきだ』と凍結を主張。無駄の削減や待機児童対策の必要性を強調した。安倍晋三首相に直接言及して批判する場面はなかった。

同交差点は、昨年7月の都知事選でも小池氏が演説し、聴衆で埋め尽くされた。小池氏のトレードマークである緑色のグッズを掲げた支持者は、この日は目立たなかった。演説は、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事と、地域政党「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長も同席した』。

政権選択選挙であるのに、希望の党は首相候補を明示できぬまま、公示を迎える。国民の8割が小池氏の国政出馬にNOだからである。小池人気と希望の党の党勢失速である。自民党単独過半数233以上は必至となるが。与党で絶対安定多数260以上も、である。

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